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見直して16日目 ページ17

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補助監督の人は帳が消えても中々帰ってこない私たちを心配して
探しに行っていたらしい


申し訳ないことをしてしまった…


夏油先輩と謝罪しつつ高専へと帰って行った。



_____




「お疲れ様でしたー!!!」


補助監督の人の声が後ろから聞こえる。
振り向き、軽く会釈をして夏油先輩と歩く。



「大丈夫かい?寒くない?」


目が合うが…さっきの事があったせいか逸らしてしまう。

寒いが話を深くしたくなくて


「…平気です」


そう言ったが





「…それは嘘だね。


君は無自覚かもしれないけど…
暖を求めてるのか私に寄ってきてる。」

と、笑った。



「あっ」


足が止まり、横を見れば
夏油先輩と適切な距離を保っていたはずなのに
肩と肩が当たるぐらい寄っていた事に気づいた。



「ははっ、本当に可愛いね。猫みたいだ」

頬に触れられ、指の腹でスリスリとされる


まるで猫を扱うかのように。



「っ……」


いや、それよりなんだその笑い方は。

胸がキュンと、苦しくなる。でもそれは心地良い苦しさだ


私、どうかしちゃったのかもしれない




「早くお風呂にでも入った方がいい」


再び歩き出せばあることに気づく。

「……」


歩幅…合わせてくれてる…


「…」


ふと、肌を掠める冷たい風。


車から降りればやっぱり寒い。

平気なんて言ったのは…ただ心配かけたくなかっただけ。


でも、今の私にはこの冷たさが丁度いいのかもしれない

熱を冷めるのにはね。

案の定 私は補助監督の人の気配にも気づかず
彼の腕の中で溺れていたのだ。


…夏油先輩が気づいてなかったらどうなっていたか…



そんなことを思っていると












「あ。やっと帰ってきた」

と、聞き覚えのある声。



「五条先輩……」


「オマエら遅すぎだろ。俺このまま凍死するかと___」


彼の言葉は詰まり。


「ってか2人して何その格好…」


私と夏油先輩を交互に見て、私を下から上まで見た。











'










「………ヤった?」


「……ぇ」


思いがけない言葉に 間抜けな声が出てしまった

隣では夏油先輩が呆れるような、ため息をついた。



「悟、それについては2人で話しただろう?」


「分かってる分かってる。傑に限ってそんな事しないって」


「ほんとに。困らせるようなこと言って…」





「んで、なんでAはそんな格好してるの?
痴女?襲われたいの?」


と、距離を詰める五条先輩。


近い、近い……そんな見つめないで

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:アニメ
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なお - ドキドキする!! (6月18日 12時) (レス) @page18 id: fbf85c88a2 (このIDを非表示/違反報告)
めえ - めちゃ面白い!甘々なの最高です〜!番外編読みたい! (2023年1月9日 12時) (レス) @page50 id: 674394b3e5 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - なんでこんなに素晴らしいお話が書けるんだ!面白かったです! (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち - あなたは、神様? (2022年12月22日 16時) (レス) @page50 id: b0321227c9 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 番外編見たいです💫 (2022年11月24日 21時) (レス) @page50 id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年11月12日 21時

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