見直して2日目 ページ2
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「せっかく可愛い顔が台無しだよ。A」
「っ、だっ、て、…!」
親指の腹で私の目元を拭うのは硝子先輩だ。
泣きながら部屋に帰ろうとしていたら丁度会って
そのまま 硝子先輩の部屋で宥められていた。
「別れなよ。あんなクズ2人に付き合う理由ないよ。」
硝子先輩の言う通りだろう
「五条先輩も、夏油先輩も…女遊び激しかったんですね…」
何も知りませんでした と付け加えれば
「五条はワンナイトラブの常習犯だったし、夏油も女の扱いが上手いからな。女を取っかえ引っ変えしてよく遊んでたよ」
と、机に頬杖をつきながら言った。
「やっぱりそうですよね…」
五条先輩はあの顔だし、夏油先輩は女扱いが上手だし……
2人がモテることも分かってた。
予想はしていたけど、それが現実と思うとやっぱり苦しい
「まだ1人なら分かるけど、
よくあんなクズ2人と付き合ってるよ。なんで?」
「何ででしょう…」
改めて言われてみれば、何でだ?
3人交際については私の拒否権なく決まった。
受け入れてしまった私にも問題があるのかもしらない。
でも別に2人のことは嫌いじゃなかったし…
それに、付き合い当初は凄い大事大事にしてもらえて……
気づいたら2人の事を好きになっていったのだ。
結果_____
「好き…なんでしょうね、」
私に告白してくれたあの時の2人を思いだす。
優しい目で、いつもとはまた違う声色で
私の頬に触れながら告白してくれた夏油先輩。
いつもの棘のある言葉遣いじゃなく、優しい口調で頬を赤くしながら告白してくれた五条先輩。
それ全部含めて……私はきっと好きなのだろう。
こんな目にあっても。
「ふうん……
ま。1回話し合ってみたら?
アンタの気持ち知ったら心を入れ替えると思うよ。」
「そうですかね?」
「ぜっったいにね。」
その確信はどこからくるのか、
よく分からないが話してみることも大事だろう。
「 硝子先輩、明日の五条先輩と夏油先輩の予定って…」
私がそう言うと
「午前中にアイツら2人で任務。
夕方頃帰ってくると思うから、夜は空いてると思うよ」
と、明日の予定が書いてある紙を見て教えてくれた。
「色々ありがとうございます、 硝子先輩」
「可愛い後輩だからね。
次Aを泣かせたらアイツらの額にタバコ押し付けてやろ」
「それは、 硝子先輩が悪者になるのでだめです」
気づけば涙も止まり、笑っていた
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なお - ドキドキする!! (6月18日 12時) (レス) @page18 id: fbf85c88a2 (このIDを非表示/違反報告)
めえ - めちゃ面白い!甘々なの最高です〜!番外編読みたい! (2023年1月9日 12時) (レス) @page50 id: 674394b3e5 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - なんでこんなに素晴らしいお話が書けるんだ!面白かったです! (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
かしわもち - あなたは、神様? (2022年12月22日 16時) (レス) @page50 id: b0321227c9 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタクちゃん(プロフ) - 番外編見たいです💫 (2022年11月24日 21時) (レス) @page50 id: 750e30c04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年11月12日 21時