不 健 全 な 吉 沢 さ ん

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「ちょっとちょっと！！」




大学に着くなり、

校門のとこで遥香とばったり会った。



私をひく勢いでやってくる





「あれが例のイケメンくん！？」



相変わらず察しがいいことで



「うん、送ってくれた」


「なにそれ、もしかしてもう進展あり？」


「いや、なんもないって！」



普通に考えて進展なんかあったのかな...


いや、ごく普通の会話だったし

唯一ドキドキするのは同じ部屋ってことだけ。




まぁ、これは言わないでおこう


遥香なら大騒ぎしかねない




「え〜、ちょっと期待してたんだけどな〜」



「それは無駄ですよ？」


「なんで？好きにならない自信あるとか？」



自信はないけど


好きなっちゃダメだからね




吉沢さんなんだから






「とにかくならないものはなりませんっ」





私はそう言って


さっさと教室に向かう




遥香も 待ってよ〜といい後を追ってきた。









.







.









吉沢さん好きになるなんて絶対にないと思ってた。






でも、そんな根拠はどこにもないって私はまだ気づいていなかったんだ...

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