不 健 全 な 吉 沢 さ ん

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吉沢side





気づいたら、送ってく なんて言っていた。



まあ、どんな大学通ってるとか気になるしね






一応変装はしようと思って、

サングラスと帽子を被った





ちょうど日出てるし。






『行こっか』


玄関でポツンっと座ってる河瀬さんに言う


彼女は、ハッとしてドアを開けた




『忘れ物ない？』

「はい！大丈夫です」






そして俺達はそのままエレベーターに乗り、地下室の駐車場まで向かった





車使うのはほんとに休日だけ。


仕事の時はマネージャーさんの車だし。






『ちょっとココ打って〜』


「あ、そっか」



ナビで大学の住所を検索してから


マンションを出た。









「吉沢さんって、普段運転されます？」

『ん〜、基本家だからなぁ』



「っぽいです」


『っぽいってなんだよ』



「いや、どちらかというとインドア派って感じがするんです』


「当たってる」







なんて他愛もない会話をしていると




もう大学に着いてしまった。


本当に近いんだな





「ありがとうございました」


『うん、頑張れよ』




そう言うと、ジーッと僕の顔を見つめてくる



「なんか....」









なんか？









.







「お父さんみたい」




おい




『そんな老けてないわ！』

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