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『売名行為…?』
「はい。相手のためでもあり、藤ヶ谷のためでもあるのです。今はグループにとって、藤ヶ谷にとって大切な時期なんです。そのためにと思って頂けたら幸いです。」
『でも、だからって、太輔じゃなくても…』
「藤ヶ谷はメンバーとして、今ジャ ニー ズで、いや、芸能界で一目置かれている状態です。ソロでの映画主演の公開も控えて居ます。」
『でも…!』
「すいません…。私達もこのような事は望んで居ません。」
『…私はどうしたら良いんですか?』
違う。
こんな事を言いたいわけじゃない。
太輔のため。メンバーの皆さんのため。
って思い込んでも納得はいかないものだ。
でも、聞き分けの悪い彼女にはなりたくなかった。
泣きそうだけど、泣いたら負けだと思い涙をグッと堪えた。
「この藤ヶ谷のマンションから引っ越して頂きたいです。住む所はこちらで手配します。勿論、Aさんが勤めている会社に近い所です。」
『はい。』
「場所は後日お伝えします。暫くはここに藤ヶ谷は帰って来ないので、Aさんは引っ越しまでここに居てください。そして、藤ヶ谷との連絡は控えるようにしてください。」
『わかりました。すいません。よろしくお願いします。』
「こちらこそ無理を言ってしまってごめんなさい。よろしくお願いします。」
『太輔に"応援してるから"と伝えておいてください。』
「わかりました。それでは失礼します。」
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作者名:べる | 作成日時:2015年1月18日 17時