スーパーダンガンロンパ2〜消え行く仲間と私の...6〜

２８０話 ページ36

貴方side



でも私達は才能も覚えてたのにどうして創は全部忘れちゃってたんだろう…？




まぁそんなのどうでもいっか。これ以上聞いたら苦しませてしまう気がするし…






ガラガラ…






武道場を出ると、また廊下が変形してるようにバグった世界になっていた。





日向｢……おかしいなぁ…｣





貴方｢大丈夫だよ。創は1人じゃない。私がいるよ｣





私は創の手をギュッと握った。






日向｢…そうだな(ﾆｺｯ)｣







〜classroom 5-A〜




次に来た教室にも先程と同様の漫画が置いてあった。




貴方｢また？『マンガでわかる希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件』だってさ｣





次は興味本位で私がその本を開き、創が横から覗き込んでいる。





日向｢これさっきの漫画にあった事件だよな？｣




貴方｢うん、そう思うよ｣





さっきの漫画から言えば、この希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件が人類史上最大最悪の絶望的事件に繋がるんだよね…





『"希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件"は"希望ヶ峰学園"を通して起きた事件らしい。その事件の中心は"カムクライズル"という名の生徒だった。』






カムクライズル…？





『カムクラは希望ヶ峰学園が総力を上げて育成した学園の象徴とも言うべき天才で…あらゆる才能を身につけた天才中の天才らしい。その“人類の希望とも言える優れた才能”を指して彼は学園でこう言われていた…』





私達は固唾を飲み込んだ。






『超高校級の希望……と』





貴方｢超高校級の希望ですって……？｣





『学園はその類まれなる才能を守る為に、彼の素性の一切を明かしていなかった。』






なるほど。だから私も誰もカムクライズルを知らなかったってことか。



でも今回のコロシアイには…居ないよね？




もしかして、さっきモノクマが言ってた"あいつ"がカムクライズルだったりして…






『そんな希望の象徴の生徒が恐ろしい事件を起こしてしまったのだ。学園のエリートばかりで構成される希望ヶ峰学園生徒会の13人がカムクラによって惨殺されてしまったらしい！』





日向・貴方｢｢！｣｣





希望の象徴なのに…？人を殺した？






『しかし事件はこれで終わらなかった。学校はこの事件を隠蔽したのだ。その一方でその事件を利用しようとする"ある生徒"が暗躍を始めていた。生徒は今までの希望ヶ峰学園の隠蔽を公に明かして予備学科の生徒を蜂起させた』


これが希望ヶ峰学園崩壊の序曲ね…

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