選択 ページ26
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ハリ「こんな所にいたんだね。教室出るの早すぎだよ。」
『ハリー…』
ハリ「あまりにも様子がおかしいから心配した。」
ハリーが中庭のベンチに座っていた私を見つけると
その横へと腰を下ろした。
ハリ「…らしくないミスがショックだった？」
『…ミスした事と言うよりは、私の不注意でドラコを危ないめに遭わせてしまったことが…』
私の言葉に、ハリーは「ああ。」と相槌をうつ。
そして表情を和らげ、ゆっくりと言葉をつむぎ始めた。
ハリ「…僕は昔ね、ダンブルドアに『夢に耽ったりして生きることを忘れてしまうのはよくない』って言われたんだ。」
『生きることを…』
ハリ「まぁAは僕と違って夢に耽っていたわけじゃないと思うけど、でも過去に囚われて今目の前にある大切なものが見えなくなっちゃダメだと思うんだ。」
ハリーが言いたいことはわかる気がした。
私はずっと抱いていた想いを吐き出してみる。
『誰かを憎んだって今は変わらないし、両親だって喜ばないことは分かってる。…でも、どうしても許せない。』
ハリ「別に許さなくたっていいんじゃないかな？」
『え？』
ハリ「だってそれほどまでに酷いことをされたんだから、許さなくてもいいんだよ。…でもね憎い気持ち、辛い気持ち、苦しい気持ち、そんな暗い感情に支配され続けちゃだめだよ。」
自分の過去と重なるところがあるからだろうか、
ハリーは哀しそうな曖昧な微笑みを浮かべた。
ハリ「決して許さなくていい。でもAはAで幸せになれる人生の選択をして、前を向いていかなきゃいけないんだ。」
『前を向いて…』
ハリ「うん。…それに君には前を向かせてくれる相手と、前を向きたい理由ももうあるんじゃないかな？」
『え？』
そう言うとハリーはからかうようにニヤリと口の端をあげた。
ハリ「悔しいけど今は僕よりお前の方がAの気持ちをわかってやれる。だからAと少し話をしてやってくれ…って、僕のこと気に食わないはずの誰かさんに言われたんだ。」
『え？』
ハリ「僕が君と仲良くすることすらあんまり良く思ってないはずなのにね。でも、君の為ならプライドを捨てれる、あいつはそういう奴だよ。」
ハリーは視線を少し後ろの方に向けると
そのまま立ち上がった。
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美愛(プロフ) - Aliceさん» こちらこそ、いつも素敵なコメントに支えられました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”作品を愛して頂き、作者冥利です！ありがとうございます✨ (2023年4月20日 17時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 完結お疲れ様でした！毎日幸せな時間を過ごせました。本作品に出会えて本当に嬉しく思ってます。今日から何度も読み返して新連載の更新をお待ちしますね！少し寂しいですがこの2人の幸せを切に願ってます。素晴らしいお話ありがとうございました！ (2023年4月20日 17時) (レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - Aliceさん» わぁ〜何よりです🥰いつもワクワクするコメントありがとうございます！ぜひドキドキしながら今後の展開楽しみにしててくださいね🥰 (2023年4月11日 0時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - うぁぁぁあ！！心臓が！私の心臓がっ！！ネタバレになるのでここで書けませんが！こんなにスクロールするのがドキドキするなんて！( ⌯ﾉㅿﾉ)完結が喜ばしいことなのに永遠と続いて欲しい欲求が！(´^q^`) (2023年4月10日 18時) (レス) @page6 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年4月9日 18時
