正体 ページ19
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『…あなたの父親に会わせてくれる？』
勢いよく走り出したAの後を追いかけ、
ようやく追いつく。
追いついた時にはもう既に
Aは目的のクラスメイトと対面していた。
ノッ「…どうしたの急に？しかもそんなに息を切らせて、何かあった？」
Aの鋭い眼光の先にはセオドール・ノットの姿。
突然部屋に飛び込んできたAにノットは驚くこともなく、
いつもと変わらぬ、何を考えているか分からない表情のままAへ向き直った。
『…父が、会いたいらしいの。』
ノッ「嘘だね。」
『っ…！？』
ぴしゃりと言い放つノットに
むしろAの方が動揺したような顔を浮かべている。
勢いのままに飛び出して来てしまったあまり考えがなく、
なんて言おうか考えているのだろう。
唇を噛み、ぎゅっと拳を握りしめていた。
そんなAにノットは再び口を開く。
ノッ「君が真実を話してくれるのなら、僕も君に真実を話すよ。」
ノットはAの漆黒の瞳を見据えた。
その視線に、Aははっとしたような表情になる。
『…もしかして、あの薔薇はあなたのお父上の仕業じゃなく、あなた自身、なの…？』
ノッ「…だとしたらどうしたんだい。」
ドラ「なぁ、そんな回りくどい言い方をせずにはっきり話せよ。」
きっと僕らが知りたいことの全ての答えを知ってるであろうに
勿体ぶったような言い方をする目の前の男にしびれを切らし、
つい二人の間に割り入る。
ノッ「あぁ、マルフォイ。君もいたんだね。」
ドラ「聞こえていないのか？僕は今、お前が知っていることを全て話せと言ったんだ。」
ノッ「そんなにカリカリするなよ。…でもその雰囲気を見るに、君はアイザック氏の死を知っていたね。」
ドラ「っ…！？」
ノッ「やっぱり。…君が知っているなら君の方にカマをかければよかった。スペンサーよりよっぽど分かりやすい。」
急にノットの口からアイザックの死を聞かされ、
思わず動揺が顔に出てしまった。
だがそんな僕とは対照的に
Aとノットはひどく落ち着いた顔つきをしている。
『やっぱり、あの日のあなたはわざと私に父の様子を尋ねたのね。』
ノッ「そうだよ。」
今目の前にいる男はセオドール・ノットなのだろうか。
5年以上の月日を学友として過ごしてきたはずなのに、
僕はこの男のことをほとんど何も知らなかったのだと思い知らされた。
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美愛(プロフ) - Aliceさん» こちらこそ、いつも素敵なコメントに支えられました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”作品を愛して頂き、作者冥利です！ありがとうございます✨ (2023年4月20日 17時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 完結お疲れ様でした！毎日幸せな時間を過ごせました。本作品に出会えて本当に嬉しく思ってます。今日から何度も読み返して新連載の更新をお待ちしますね！少し寂しいですがこの2人の幸せを切に願ってます。素晴らしいお話ありがとうございました！ (2023年4月20日 17時) (レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - Aliceさん» わぁ〜何よりです🥰いつもワクワクするコメントありがとうございます！ぜひドキドキしながら今後の展開楽しみにしててくださいね🥰 (2023年4月11日 0時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - うぁぁぁあ！！心臓が！私の心臓がっ！！ネタバレになるのでここで書けませんが！こんなにスクロールするのがドキドキするなんて！( ⌯ﾉㅿﾉ)完結が喜ばしいことなのに永遠と続いて欲しい欲求が！(´^q^`) (2023年4月10日 18時) (レス) @page6 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年4月9日 18時
