その2 ページ10
高「オイオイ、いつから仮装パーティーになったんだ?ガキが来ていい所じゃねぇんだよ」
桂「ガキじゃない、桂だ。」
切られたエリザベス半分から桂とおんぶされたA出てくるなり、高杉と向き合う。
「小太郎、下ろして」
桂「あぁ。それと、A。これを。」
「あ…。私の木刀と真剣…!どうして?」
桂「お主と会う前に見つけたのだ。」
「ありがとう」
Aは受け取った2本の刀を腰に指した。
高「冷てぇじゃねぇか、A。何かを餌に縛っておいた方が良かったか?」
「安心して?それでも出てってあげるから。」
そう言うとAはふわりと微笑んだ。すると神楽がAの胸に飛び込んできた。
神「A姉!!!心配したんだヨ!それに、会えなくって寂しかったアル!」
「よしよし。ごめんね神楽ちゃん、心配かけて。新八もありがとう」
飛び込んできた神楽を優しく抱きしめ、頭を撫でながら新八にもお礼を言うA。その表情はとても優しく愛おしい者を見る目をしていた。
高杉と桂の会話をよそに、新八と神楽は無事Aとの再会が出来たことを喜んでいたが、冷静になったと思えば、桂を殴り倒した。心配して探していたのに、物凄く近くにいた事に怒りを隠さず新八は言い放った。
新「Aさんも一緒にって、いつからそんな狭い中に入ってたんだ!!」
「お、落ち着いて新八。小太郎とはさっき会ったばかりなの。銀時に怒られるような、新八が想像してる事は一切やってないから。」
新「Aさん!?別に僕はやましい妄想とかしてませんからね!?」
「ま、いいや。それより小太郎?さっき新八と神楽ちゃんが言ってた事はどういう事?あんた、殺されかけたの?」
桂「ま、待て!何も知らせなかった事は悪かった、謝る!Aもそんな顔してると美人が台無しだぞ?」
「…。新八、神楽ちゃん。小太郎を大人しくさせてくれる?」
新&神「「アイアイサー!」」
2人はなぜエリザベスに入っていたんだ!とつっこみながら桂を振り回した。その勢いに高杉の部下達が怯んでいたが来島また子に喝を入れられ4人に迫ってきた。その隙に高杉達は船の奥へ進んでいった。
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作者名:萌 | 作成日時:2019年10月25日 22時