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13輪 ページ17

詰んだ。詰みましたァァ!!
歩けない。たってるだけで精一杯だ。

『あ…う……ぁ!』

逃げる。
そんなことも考えたけど腹部に刺さった黒刃がズリュリと音を立て体の内部に侵食してきていて、とてもそれどころじゃない。

痛い。痛い。

とてつもなく痛い。わかんないけど痛い!

『あぁあッ』

「助けて欲しいか?A」

もう既に真後ろにいる彼の吐息を耳に感じ、心底後悔する。

嫌だ。

このまま死ぬなんて……嫌だ!

こいつに殺されるくらいなら自決する。

『たすって……あくた…がわさっ』

「……」

喉の奥から出した声は呻くような、蚊の泣くような声だった。


「…ならばA」

お腹に刺さった刃が一瞬にして消え、彼の冷ややかな目線が私の目線と交差した。

「僕と、接吻しろ。」

『……ッ?!』

意味が……分からない。どうしてこんな人と??今死にそうなんだけど?

朦朧とする意識で認識できた言葉はそれだけだった。
後は身体が自然と成すべきことを為していた。

私は血混じりの口で、彼の口に接吻をおとした。

どうしても。どうしても生きたくて。

生きるために。

「もう二度と…外の輩なんぞにはAの姿は見せぬ。」


大量出血により意識の飛んだAを抱え歩きながら芥川はにこりと微笑んだ。


「僕だけの……A」

14輪→←作者より・必読



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- 続き待ってます!! 面白かったです! (2023年4月14日 23時) (レス) @page22 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 何故、芥川君がオラの名前知ってんだ? (2020年5月25日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 本当に芥川さんが格好良すぎて格好良すぎて無事昇天しました…!この様な神作品に邂逅する事の出来た私は幸せです!!!!!! (2020年2月23日 19時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
林檎ばたけ(プロフ) - 納豆御飯さん» わわっ!嬉しいです……!!期待に応えられるよう頑張りますので!!泣 (2020年1月1日 20時) (レス) id: 29e406539b (このIDを非表示/違反報告)
納豆御飯(プロフ) - 貴女の書くヤンデレが大好きです! 更新、無理せず頑張ってください! 応援しています! (2019年12月28日 20時) (レス) id: d545145139 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎ばたけ | 作成日時:2019年3月16日 15時

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