黒薔薇の花束を貴方に【文スト】【芥川龍之介】【ヤンデレ】

九輪 ページ12

にしても、今やることといえばこの家から抜け出す方法を考えること以外何もない。
先程一応部屋の扉が開くか試したところ、



『あっ。開いた…(汗)』


てな感じだったので放心状態のまま居眠りをしてしまいました←

てか普通鍵閉めてくよね？ね？

こういう場合は焦らず、もう一度ドアノブを回します。

ガチャっと小さな音がし、外の世界が見える。

といっても、廊下と目の前の部屋の扉が見えるだけだけども。


『あっれ〜……(汗)』


怖い怖い怖い
こんなにもタイミングよく扉が開くとは思えないし、思わない。

不注意にも程があるってもんじゃ……というか、私がこのまま逃げても…大丈夫なのでは…と内心考える。


こんなに不注意なら、こんなに…外への近道があるのに、行かない人なんていないでしょ？

あんなに怖い人と一緒に…永遠に一緒なんて嫌だ！

私は後ろも見ずに駆け抜けた。



後ろに、何があるかも見ずに。



じーと見つめる、小型の機会に気づかずに。

(芥川side)
「……そう簡単に逃げられると思うな…A」

目を見開きモニターに向かう殺人鬼…こと芥川龍之介


黒の外套をはためかせ闇夜に消えゆく。

「お前が逃げれば僕は…死ぬまで追う」

これから始まるは




少女の逃走劇、かつ、


彼の愛ゆえの憎しみを当てられ崩れゆく少女のお話。



作者より
まだまだ短編受け付けてるのでどんどんコメしてください！

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