罪で結ぶ絆 2

愛の言葉 ki ★ ページ46

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「ぁ……待ってっ、」


玲さんの首筋に唇を這わせていると、切
羽詰まったような声を出した。



「……うん？」

「こんな明るくて恥ずかしい……」

「何で？綺麗だよ」



「や……」


彼女を見上げれば、俺のTシャツの胸元
辺りを握り締めてふるふると首を振る。

実際、明るい室内でうるうると瞳を潤ま
せる彼女はとても綺麗だった。

玲さんは俺のことを天使みたいなんて言
ったけれど、玲さんの方がずっと天使だ
と思う。

綺麗に浮き出た肩甲骨は、まるで天使の
羽を隠しているみたいだ。




恥ずかしいのか、長い睫毛に縁取られた
眸を伏し目がちにしているから


「俺を見て」


そう囁くと、ゆっくりと顔を上げ俺を見
つめた。







「ひろ……」

「玲さんは誰よりも綺麗だよ」

「…………そんなことない」



玲さんの瞳が微かに揺れる。



一瞬、一瞬だけ口元が泣きそうに歪んだ。

――――？




「本当だって……凄く綺麗だよ……」


俺のＴシャツを掴む彼女の手を取り、手
の甲に口付ければ



「ひろ……」


俺の名前を呼んで首に腕を巻き付けてく
るから、彼女のＴシャツを捲り上げて脱
がせ、後ろのホックをぷつんと外した。

白い胸が露わになる。



「ひろも……」

「うん」


俺もＴシャツを脱ぎ捨て、見つめ合い強
く抱きしめ合った。




触れるようなキスは、何度も角度を変え
ては食むようなキスに変わり

「口開けて……」



吐息混じりに囁けば、瞳を潤ませ言われ
るままに僅かに開いた唇に舌をねじ込ん
だ。

縮こまる舌を絡め取り吸い上げると、玲
さんも舌を絡めてきた。

角度を変えながら徐々に深くなるキス。
荒い呼吸を繰り返しながら貪るように舌
を絡めあえば、飲み込めない唾液が口元
を濡らす。



「ぁ……ひろ……」

「玲さん」


はぁ……


見つめ合い、鼻をくっつけ合った。
荒い呼吸を繰り返しながらじっとしてい
る玲さんが愛おしい。


愛おしすぎて、切なくて、切なくて


どうして俺達は、一緒の身体じゃないの
かと思う。隔てるものなんて何もいらな
いのに。







「玲さん……愛してる……」




俺は自分から、今まで言ったことのない
言葉を口にしていた。









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→ 続きは「罪で結ぶ絆 月沈むまで」

フラグ付きのお部屋になります。

更新が遅れてしまってごめんなさい！
大分たってしまいましたね(＞_＜｡)

お待たせしました！本日12/2、更新し
ました！

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