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6…効果抜群? ページ6

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私は中也さんに手を引かれながら考え事をしていた。先刻、尾崎さんが云った事についてだ。

…少し、試してみようかな。此れで本当に中也さんが教えてくれるか如何か判らないけど。




『中也さん』


「あ?」


『中也さんの仕事についてですけど_____』


私が質問しようと思っていた処を中也さんが遮った。


「手前なァ、未だ其んな事聞くのか?『危ない仕事』だっつーの」


何か何時もより機嫌が悪い…?少し苛々してる様な…


私は聞いてみた。



『中也さん。仕事で…何か有ったんですか?』


「嗚呼、そうだ。俺の部下が_____」



中也さんは云いかけて止めた。



「何でもねェよ。気にすんな」

『……』



其う云って私に笑った。けど…何でも無い様には見えない。

仕方無い。尾崎さんが云った方法で仕事について聞き出そう。



『中也さん』


「ん?」



『中也さんの仕事について教えて下さい』


中也さんはまたかと顔を顰めた。


「あのなァ、何度も云ってるけど_____」


『中也さんの事が知りたいんです。中也さん、仕事の事に関しては何1つ教えてくれないじゃないですか』


「其れは…」


『仕事の事で辛そうな顔している時、何時も何も無い、気にすんな、ばかり。…其んなの気にしない訳無いじゃないですか。…心配位させて下さい』


「……其れでも」



『其れでも教えられない、ですか?』



「…あァ」



…矢っ張りか。私は中也さんの目を真っ直ぐ見ながら云った。








『判りました。中也さんが教えてくれないのなら_____太宰さんに聞きます』








「………………………………は?」




中也さんは何云っているか判らない、とでも云う顔だ。

だから私はもう一度云った。


『中也さんが教えてくれないので太宰さんに聞きます。尾崎さんから此の人なら教えてくれると聞いたので』



「否…は?何で、手前が青鯖なンかの事…」



…青鯖?よく判らないが先刻から中也さんはぶつぶつ物を云っている。

此れは…効果抜群かもしれない。私はもう一押しだと思い、更に云った。



『太宰さんって人、中也さんのお知り合いなんですよね?其れだったら、全ッ然教えてくれない中也さんよりも教えてくれそうな太宰さんに教えてもらいます』


一寸の間、中也さんは自問自答していた。そして_____




「あァ!!!!判ったよ!!教えりゃ良いんだろ!?」


等々中也さんは折れたようだ。…有難う御座います。尾崎さん。




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小松七 - 中也さんに同感で夢主可愛いと思う。わー煩いチワワってぴったりぃ↑面白いですので頑張って下さいね! (2017年10月2日 22時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモレモン | 作成日時:2017年10月1日 2時

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