7…嫉妬? ページ7
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「…と云うか、何で手前が糞太宰の事を知っているんだ?」
中也さんは自問自答が終わった後尋ねてきた。…糞太宰。
『実は尾崎さんから聞いたんです。如何すれば中也さんに仕事の事教えて貰えるでしょうか?と尋ねたら…太宰さんに聞く、と脅せば善いと』
中也さんは「姐さん…何て事を…」と苦虫を噛み潰した様な顔をした。…その姿も格好良い。
私はふと気になったので中也さんに聞いてみた。
『中也さんは、其の…太宰さんの事が嫌いなンですか?』
「あァ?」
え、何か私、悪い事でも聞いた?地雷でした?
「大ッ嫌いだよ。彼奴の事を考えるだけで…殺.したくなる」
…よっぽど仲が悪いのか。中也さんは先刻から不機嫌だ。…殺気も凄い。
暫くすると中也さんの
中也さんは少し悪戯に微笑み乍ら「どうぞ?お嬢様?」と云って助手席のドアを開けた。
………………………滅茶苦茶格好良い。
『中也さん…人車運転出来たんですね』
「…俺を何だと思ってたんだよ」
中也さんは運転し乍ら目線だけを此方に向けて呆れたように云った。
…お、大人っぽい。
『…あ、そう云えば、ポートマフィアでの中也さんの事色々聞きました』
「はァ!?姐さんにか?」
『はい。…私の事、中也さんから少しだけ聞いたって云ってました』
「なっ!………余計な事を」
中也さんは恥ずかしいのか少し頬が赤くなっている。…可愛い。
……其れと。
『其れから………女性の人気も高い、と聞きました』
「はァ?俺がか?」
『はい』
尾崎さん曰く、中也さんは気付いて無いらしい。
中也さんは…身長はアレだが、容姿は善いし、仕事も出来る。其して…部下思い。
其ういう処が女性にモテる、と。
尾崎さんは此の話を聞いている時の私の顔を見てクスクス笑っていた。
嫉妬していたのが顔に出ていたのだろう。…そりゃあ、嫉妬する。
私の知らない処で自分の好きな人が沢山の女性にモテているのだ。
「俺は別にモテねーよ」
『尾崎さんが云ってたンですよ?…大体、中也さんは恋愛に関しては疎いんですから気付く筈が無いです』
私がムスッとしていると、ぽんっと頭に手を置かれた。中也さんの手だ。……安心する。
「何だ?妬いてンのか?」
私は図星をくらい顔が赤くなった。中也さんは其れを見て面白そうに笑っていた。
…………むかつく。
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小松七 - 中也さんに同感で夢主可愛いと思う。わー煩いチワワってぴったりぃ↑面白いですので頑張って下さいね! (2017年10月2日 22時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レモレモン | 作成日時:2017年10月1日 2時