カラ松と私と。

ー眠いー ページ2

『』･･･貴方
「」･･･貴方以外 Aside



教室内に眠たくなるような先生の授業の声が響く。

私は思わずでた欠伸を咬み殺した。

斜め前の席では真剣そうにノートを見つめるカラ松の姿。

彼はあまり勉強が得意ではないらしい。(私もだけど)

で、今目を細めてノートを見つめているけれど、そんな時は眠いというサイン。

カラ松はそんなところがわかりやすくて面白い。

こんなつまらない授業の暇つぶしになった。







出し過ぎたシャープペンの芯がポキッと折れ、我に返る。
なにをしてるんだろ、私は。

テストの点も平均点ちょっとしかないのに勉強を真面目にやる気がないなんてダメだ。

ここは、しっかりノートをとって…






…






？あれ、記憶がない

私、寝ちゃった…？

慌ててノートを確認する。

『なんだコレぇ…』

ミミズのような細い震えた字がツラツラと書いてあった。

書いた記憶は全くないが、うつらうつらしながら書いていたのだろう。

これはきっと板書だな、よく読めないけど(笑)

と苦笑いをしてノートを閉じた。

ため息をついた後、次の授業はしっかり受けようと後悔する。

ポンポン、

誰かに肩を叩かれた。

『…？』

「A、さっきは眠そうな顔をしていたな。」


カラ松か…


眠そうだったのは貴方もだけどね。


「俺もあのTeacherの授業は睡魔と闘ってしまうんだがどうにも勝てないんだ。」

『…そっか、私もだ。』

こうして共感できるものがあると嬉しいでしょ？

それはみんなそうだよね。

なんか、もう、

次の授業は頑張って受けようかな。

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