中原と太宰と時々私 アージン！【文豪ストレイドッグス】【学パロ】

腐男子くんと買い子 ページ8

親友のこいつらしか知らない俺のこの素顔。
いつも学校では優秀を装ってるけどあんなの化けの皮だ。家でもきっちり勉強して本読んでなんてしてられない。してるわけがない。
家じゃ取り溜めてたアニメ見て支部あさってサイトめぐって即売会の情報を手に入れることに必死だ。

「ハァ………まじ篠崎さんと一度でいいから話したい…」

『中原さん、病気ですね』

「なんとでも言ってくれ」

『例えば、明日一日篠崎さんとお喋りできる権あげるから帽子の着用一ヶ月禁止ね、って言われたらどうするんですか』

「中島は俺をどうしたいわけ？」

『そこで帽子を即決しないあたり、そうとう篠崎さんに夢中なんですね』

「……あぁ、そうだよ大好きだよ」

俺は別にホ モじゃない。ただBLが好きなだけ。普通に女の子は好きだ。いや、誰でもいいってわけじゃないけど。

『篠崎さんが腐女子だったら最高でしたのにね』

やめろよそんなありもしない話。悲しくなるだけだ。

「ﾊｧｱｧｧ……」

『中原さん溜息つくならマイクから離れてくれません？ボー！ってなっちゃってうるさいんですが』

「お前なァ、ちょっとは恋して辛そうな先輩に優しい声かけるとかないわけ？」

『自分から何もアクション起こさないような人にかける言葉なんてありませんよ』

「キツイなぁ…」

『安価でもすればいいのでは？』

「それ死ねって聞こえる」

アクションなんて起こせるわけ無いだろ。

別に俺はコミュ障を患ってるわけではない。普通にクラスのやつとも話すし、必要とあれば女子とも話せる。
だが篠崎さんは別だ。話すきっかけもないし、話したところで話題も無い。つまりは全く絡んだことが無いのだ。それなのにこんな気持ち抱くなんて。もう俺はどうすればいいんだろ。

『そういえば、支部あさってたんですけど結構なうｐ主さんがもうコミケ参加決定してる情報出し始めてましたよ』

「本当か？今年も楽しみだ」

『今年はなんとかコスプレブースまで行きたいですねぇ』

「去年はいろいろあったし大変だった」

『とりあえず独日もの10冊はゲットしたいですね』

「蒼紅とシズイザもの手に入れるまであの会場から離れない」

コミケの後は目当てのオンリーもある。

今年の夏は忙しいのだ。

あ、篠さん1000users入りしてる。

この人このジャンル本当に強いなぁ。

「あ！篠さんが蒼紅で参加するらしい！」

『えー！よかったですね！』

「生きてて良かった」

『大袈裟ｗｗｗｗｗｗｗ』

腐女子と接触→←腐男子くんと買い子

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す