中原と太宰と時々私 アージン！【文豪ストレイドッグス】【学パロ】

腐男子とプール ページ31

「知り合いですか？」
「いや？声かけられたから話してただけ」
「よいしょっと。はぁ、あの二人はまだ遊んでる」
「梶井さん達はスライダーに行きました」
「本当に元気だなぁ」

今回のプール、発起人は梶井らしい。バイトも休みで暇だから、と。


「あの人達といると凄い声かけられます…。」
「あのなぁ芥川、お前も要因の一つだからな？」
「それはないですよ」

「特に梶井は凄い」
「敦君も可愛いから。君達も声ぐらいかけられるだろう？タイプの子がいたら連れてくれば良いじゃないか」
「それはそれで面倒だろ。後々」
「まぁねー」


ひと夏の間違いなんてしない。

これがみんなのモットーらしい。


あー、ビビの水着姿欲しい。ください。


「おーい！」
「ただいまー！」

梶井と中島がプールサイドを走って戻ってくる。係りの人に笛吹かれて注意されてやんのﾌﾟｰｸｽ。


「走ったら危ないのぞ」
「悪い悪い。な、これから一人増えてもいい？」
「へぇ、誰だ？」

「知り合い！ここでバイトしてたから声かけてきた」
「お昼で上がるって言うから、暇？って聞いたんです」

誰が来るかはお楽しみー！とわけのわからんポーズを決めて、シートの上に座り込んだ。

「ふーん。別に俺は構わないぞ！」
「僕も別に」
「私もいいよ」

全員の了承を得ると、中島と梶井は目を合わせてニィッと笑った。誰が来るんだろう。


「梶井君、誰呼んだの？」
「んー？いやいや、楽しみにしておいた方が身のためだぞー？」
「身のためっていうか、中原さんのため？」
「なんだそれ」

寝転がる太宰の横にごろりと横になった。あー、日陰でこの風は気持ちいいー。




「あ！来た！」


しばらくして、同じく横になっていた梶井が横を向いて勢い良く起き上がった。誰が来たんだろう。




「あー！篠崎さんこっちこっち！」









…は？









「おー、梶井くーん」









は！？









小さい声で、「感謝しろよ」と言う梶井。そして誰を呼んだかを理解した太宰と芥川が驚きに顔を染めつつ、ニヤニヤしながらこっちを見た。

その後ろに見えるのは、間違いなく、同じクラスの、あの、篠崎さん。

腐男子とプール→←腐男子とプール

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す