中原と太宰と時々私 アージン！【文豪ストレイドッグス】【学パロ】

腐男子くんの悩み ページ2

「はぁ」

「どうしたのさ中也，溜息なんてついて」

「…」

「また篠崎さん見てる。そんなになら話しかければいいのに」

…友人の太宰に肩を軽く叩かれ，俺は窓の外を眺めた。

高校一年の春。俺は，一人の女子生徒に，恋をした。彼女はクラスのムードメーカー的存在。友人と話している時の笑顔に俺は落とされた。その日から彼女を目で追いかけている。今日は教室で食べるのか…こんな事をして，ストーカーみたいじゃねェかと考える

「もう告白しちゃえば？中也顔だけはいいンだから」

「中身もいいわ！！！……告れるわけねェだろ…篠崎に俺が腐男子だなんて知られてたまるか…」

「中原中也…最大の難点…」

俺が腐男子だと知っているのは，同学年は太宰と梶井だけだ。あとは一つ下の芥川と中島。確かに昔から顔は整っていると良く言われた。告白もされた。だが，きっと俺の趣味を知ると逃げるのは目に見えている。教室でよく本を読むが，実は全部ラノベだ。ブックカバーをつけているだけだ。素行はまあまあ，成績は上の下，体力テストの結果は主席。こんな俺を誰が腐男子だと思うだろうか。篠崎はきっと一般人だ。アニメなンて見ていない。あンな皆から愛される様な人気者が俺と趣味が一緒なわけない。彼女のスマホカバーに伊達家のストラップがついてた時は発狂しそうになった。もしかして彼女は伊達様好きか。とか思ってしまった。があれはきっとゲームなどの伊達政宗ではない。普通の伊達政宗だ。きっと友達にでも貰ったのだろう。篠崎が戦国BASARAを知っているわけがない。

「絶対にヲタ暴露しねェようにしないと」

俺が真逆，ロビン以外に恋に落ちるだなんて思ってもいなかった。あゝ篠崎とシャボンディ諸島観光に行きたい。
篠崎A。俺は手前が好きだ。

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