【黒バス】私的かわいい。

9.恋がわたしをおかしくしたのかしら、なんて ページ9

「ありがとう。───では練習を始めよう。佐藤君から順に、青峰、緑間、黄瀬、紫原、オレ、黒子。そして金糸雀さんは桃井が担当する。ルールと簡単な動きを説明し、30分までそのまま練習したら全員で練習しようか」

赤司様……いや、赤司先輩の指示で、二人組になって練習することになった。

「さあ、じゃあ私たちも始めよう！」
「はい！」

え〜っと、じゃあまずルールを説明するね。と小さなボードを使って教えてくれる桃井先輩。全く何も分からない私は、何度も質問してしまったけれど、嫌な顔一つせずに丁寧に教えてくれた。

「すみません、何回も質問ばかり……」
「えっ、全然だよ！真剣に聞いてくれてるって分かるし、相槌を打ってくれるから説明のしがいがあるな」

そう言って微笑む桃井先輩。ああなんだ女神か。あ、そうだ。と会話を続ける。

「今日、朝手紙と飴をくれた子だよね？あと…いつも、朝練も放課後も大会も毎回欠かさず来てくれてる……よね？」
「えっ、あの、ええ。そうです、けど…。覚えてくださってたんですか？」
「うん。というか、金糸雀ちゃん以外に私を見に来る人はいないからね」

！？…あっ、ほんとだ！？そもそも今までなんで気づかなかったんの？キセキの世代目当ての人ばかりの中に一人別の人を応援していれば目立つことくらい分かりきった事じゃないか！
ええ、私ってこんなに頭の回らないやつだったっけ……？

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