検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:17,935 hit

20.愉快愉快、素敵な青春のお話ね ページ20

顔を寄せあっていつまでもアクションを起こさない先輩方を見て、これ以上ここにいても無駄だと判断したので、適当に言い訳をつくって私は帰ることにした。

「あの……すみません先輩方。もっと話していたいのですが…生憎、夕刻からは予定がありまして。もうそろそろ迎えが来てしまうんです」
「えっ、あっそうなの!?引き留めちゃってごめんね、また今度話そう!!」

そう言ってぶんぶんと手を振る桃井先輩の、可愛らしいこと。いやもうほんとやっばい女神や……ほんものの女神を見た。うん。
失礼します、と他の先輩にも声をかけて、数回振り向いて手を振りながら、私はその場をあとにした。

誰もいない道で、私が一人、言葉を紡ぐ。

「いやあすごかったなあ!みんなみんな漫画の中の青春を繰り広げて!洛山と誠凛なんてほんと現実じゃないみたいな試合で、キセキの世代が立ち上がって声をかけたところなんてもう……ああ、すごかったなあ。」

コツコツコツ、ヒールの音がだんだん大きくなっていく。
色んなシーンを思い返す度にニヤニヤと怪しく緩む口元を、指先でそっと隠して、そうして口裂け女のようにニタリと笑う。

21.どうぞ愛して愛して呪って頂戴、わたしはあなたがだいすきです→←19.最低最悪だって私には足りない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 織叶
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

lkwisterven - 青春が始まるぞ!畜生!初々しい! (2019年7月27日 10時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - あーうーさん» お久しぶりです!続編ができましたので、まだ1話しかありませんがお知らせに来ました!もし良ければ応援よろしくお願いします! (2017年11月13日 15時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - あーうーさん» 全部読んでくださったんですか!?ありがとうございます...!実は霧崎編も予定しています、公開後よろしければそちらもよろしくお願いします! (2017年10月22日 16時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
あーうー - 全部みました!霧崎編みてみたいですね (2017年10月22日 15時) (レス) id: 498ada8b8c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:織叶 | 作成日時:2017年10月8日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。