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16.おひさしぶりです、お元気ですか? ページ16

WC、誠凛対洛山戦後。

金髪を揺らし、少女───金糸雀璃斗は、中学の先輩であるキセキの世代を探していた。

「あ。」

そう溢した私は、視界に懐かしい先輩たちを写す。いや、大会は観ていたんだけどね?それでもほら、試合のときと普段は違うっていうか。
ちょっと高めのヒールを鳴らしながら、先輩たちに近づく。ちょうど会話が途切れたところだし、ベストなタイミングだろう。

「先輩!」

そう私が声をかけた瞬間、全員が振り向く。

「えっ……璃斗ちゃん!?」
「はい!私です、金糸雀璃斗ですよ!お久しぶりですねさつき先輩!」
「ほんとに久しぶり〜!来てくれてたんだね!」
「当たり前ですよ、帝光生のほとんどがキセキの世代である先輩方のファンなんですから!」
「そう言われるとなんだか嬉しいけど恥ずかしいな……!ねっ、テツくん!」

ああ、懐かしい先輩たちだ。距離をとってからは少し寂しくも感じたけれど、私は崩壊する先輩たちを見たくなかったから。
またこうやって、全員が揃ったところを見られてほんとうに良かった。ええ、ほんとうに。

「はい。確かに少しくすぐったいものがありますが、後輩に慕われているというのはやっぱり嬉しいことです。ありがとうございます、金糸雀さん。」
「ああ、俺も黒子に同意なのだよ。……ところで金糸雀、来てもらっている立場で言うのも躊躇われるが、お前は受験生だろう。来ていても大丈夫なのか?」

緑間先輩がそう言うと、他の人たちも、そうだったとこちらを見た。
私は笑顔でそれに答える。

「はい、特に問題はありません。今日のぶんの勉強は、別日に振り分けましたので。支障はないですよ!」
「そうか……それなら別に良いのだよ。人事を尽くせば問題は無い。」
「あっ、もしかして心配して下さったのですか?ありがとうございます」
「なっ……!?心配などしていないのだよ!」

普段であれば先輩をからかうなんてそうそうしないけれど、緑間先輩はなんかこう……ね?ツンデレおいしいですっていうか。

17.あは、と艶やかに笑ってしまえ→←15.さようならみなさん、お元気で



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lkwisterven - 青春が始まるぞ!畜生!初々しい! (2019年7月27日 10時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - あーうーさん» お久しぶりです!続編ができましたので、まだ1話しかありませんがお知らせに来ました!もし良ければ応援よろしくお願いします! (2017年11月13日 15時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - あーうーさん» 全部読んでくださったんですか!?ありがとうございます...!実は霧崎編も予定しています、公開後よろしければそちらもよろしくお願いします! (2017年10月22日 16時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
あーうー - 全部みました!霧崎編みてみたいですね (2017年10月22日 15時) (レス) id: 498ada8b8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:織叶 | 作成日時:2017年10月8日 9時

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