13.かわいさが性別を超越した ページ13
カンカンカンカン、と屋上に続く階段をのぼる。他に誰もいないせいか私の足音だけがやけに響いた。入り口から少し離れたところで、もう一度鏡を見て身だしなみを整える。
赤司先輩たちとの食事、あわよくばさつき先輩と会話をしよう。そう考えているのだ、もしおかしなままで対面してしまったのなら死んでも死にきれない。すう、と息を一つ吸って、なるべく音を立てないようにそっとドアノブを捻り、ドアを開けた。
「すみません、お待たせしました……!」
そこに居たのは、赤司先輩とさつき先輩だった。赤と桃のひとみがが私のほうに向けられる。別に見られることは慣れているのだけれど、今こちらに視線を寄越しているのは、「あの」キセキの世代のメンバーなのだ。
わああ緊張で内臓が全部出そう、それで出た後にひっくり返ったまま体内に戻してしまいそう。
「いらっしゃい、璃斗ちゃん!まだ全員集まってないし、大丈夫だよ!ねえ赤司くん?」
「ああ。むしろ急かしてしまったようで申し訳ないね……さあ、どうぞ座って。」
そう言って赤司先輩は、自分とさつき先輩の間のスペースに私を誘導した。ねえ聞いてほしい。待って待ってお願い聞いて?ぽふぽふって、したんだよ!あの!赤司先輩が!地面を!ぽふぽふって!ぽふぽふってしたの!!ねえ!!!
も〜〜〜驚きの可愛さに私の脳みそがはち切れそう。心臓も萌えの供給過多で弾けとびそう〜〜〜!!!んふふ、幸せ。
しばらく幸せを噛み締めていると、ガヤガヤと先輩がたらしき声が聞こえてきた。
14.一瞬と等しいほどのしあわせ→←12.その赤は、どこまでもきらきらとしていた
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lkwisterven - 青春が始まるぞ!畜生!初々しい! (2019年7月27日 10時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - あーうーさん» お久しぶりです!続編ができましたので、まだ1話しかありませんがお知らせに来ました!もし良ければ応援よろしくお願いします! (2017年11月13日 15時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - あーうーさん» 全部読んでくださったんですか!?ありがとうございます...!実は霧崎編も予定しています、公開後よろしければそちらもよろしくお願いします! (2017年10月22日 16時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
あーうー - 全部みました!霧崎編みてみたいですね (2017年10月22日 15時) (レス) id: 498ada8b8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織叶 | 作成日時:2017年10月8日 9時