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「ナルト!さっきみづきが言ったことは全部デタラメだ!早くこっちに巻物を渡すんだ!みづきが巻物を狙ってる!」
イルカ先生はナルトにそう言った。
ナルトは1回止まり、みづきに攻撃をした。
地に着地した2人。
そして、私もその近くの木に止まっていた。
「そ、そんな…どうしてだ…ナルト。どうして…イルカじゃないと分かった。」
ボフン!
イルカ先生の姿をしていたみづきが姿を現す。
そして、ナルトも笑いながら真の姿を表した。
「イルカは俺だぁ」
「なるほど。親の仇に化けて庇って何になる。」
「お前のような馬鹿野郎に巻物は渡さない」
「馬鹿はお前だ。ナルトは俺と同じなんだよ。」
「同じ?」
「あの巻物の術を使えばなんだってできる。ナルトが、あの化け狐が利用しないわけがない。」
「あぁそうだな。」
私は耳を疑った。
イルカ先生が同意した…?
ナルトが聞いてたらどうするの…!
「…化け狐ならな」
その言葉に私はハッとする。
「けど、ナルトは違う。あいつは…あいつはこの俺が認めた優秀な生徒だ。努力家で…一途でそのくせ不器用で、誰からも認めて貰えなくて…あいつは人の心の苦しみを知っている。あいつは化け狐なんかじゃない。木の葉の里のうずまきナルトだ!」
そうだ。ナルトがどんな形、どんな正体でもナルトはナルト。
馬鹿で目立ちたがり屋で、本当に馬鹿で…でもちゃんと自分を見失わないで毛嫌いされててもそれを見返そうと頑張っていて…
しかしみづきは背中のもう一個の手裏剣を手に取り言った。
「けっめでてぇやろーだな。イルカ!お前を後回しにするつったがやめだ。…ささっと死ね!」
その言葉を聞き私はすぐに印を結ぶ。
『風壁の術!』
「なに!?」
みづきは驚く。
風の力で手裏剣もどこかに飛んで行った。
私とナルトはイルカ先生の前に立つ。
「イルカ先生に手ぇ出すな。」
「『殺すぞ!』」
そう言えばみづきは「ほざくな!」と言う。
「1発でケリつけてやるよ」なんて無理なことを言う。
「やってみろよカス!」
今のナルトは殺意でいっぱい。
それは私もだった。
「『影分身の術!』」
そうすると2人の影分身が沢山現れる。
それを見たみづきは怖気ずく。
それを見た私達は言った。
『それじゃ…』
「こっちから行くぜ!」
その後、みづきの悲鳴が響いた。
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作者名:苺美留狂 | 作成日時:2019年4月15日 2時