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「悪いな今から任務なんだ」
と言われる。
『えー!術教えてくれるんじゃなかったの!?』
そう。家に帰り何かの準備をしていたカカシさんに私は卒業したことを伝えた。
でも任務だからと術を教えるのはまだ後と言われてしまった。
「ごめんって」
と頭を撫でられる。
『…任務なら仕方がないけど〜』
と不貞腐れたように言えば苦笑いをするカカシさん
「任務は大体2日くらいで終わるから、ちゃんと出来るな?」
と言われうん。と言えば「いい子だ」と言われる。
「じゃあ行ってくるから。」
とドアに手をかけた時、「あ、」と忘れ物をしたかのように言うカカシさん。
「俺が帰ってくるまでのお前の任務。あの術を完成させろ」
とだけ言い「いってきます」と外に出て行った。
あの術…
あれは2ヶ月もやっているのに出来なかった術。
雷遁・雷落の術(らいとん・らいらくのじゅつ)…
その名の通り自分の好きなところに雷を落とす術。
火遁、風遁、雷遁、土遁、水遁…どれも1つずつの術を持っていれば損はないと言われた。
だから、火遁は3つ、風遁は1つ、で、雷遁も作ろうとした。
が、少しでもチャクラの量、コントロールを間違えれば、全く違う場所に落ちたり、威力が凄く弱かったりする。
これは完璧になるまで使えない。
何故なら避ければいいが、この術の雷は音速並の速さで落ちてくる。
私も避けられないしもし仲間の方に落ちてしまえば仲間を傷つけてしまう。
だから頑張ってはいるんだけど、本当に難しい。
運良く敵に当たっても威力が弱ければ意味が無いしチャクラの無駄遣いになってしまう。
そんなことを考えながら私は演習場へと向かった。
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作者名:苺美留狂 | 作成日時:2019年4月15日 2時