僕の兄は莉犬くん。

ないん ページ10

心配しないで。か、

そう考えたもののほんとは助けて欲しい、兄さんを頼りたい、

『…いた、…』

上履きに画鋲

なんて原始的。

でも痛いもんは痛い

…、保健室行こ。



ｺﾝｺﾝｯ
な『はい、どーぞ。…って、赤城くんか、……ん、りひとくん、どーそ、？』

『ん、うん。』

な「とりあえず座って？、手当しよっか。」

『うん、そうする、』

うちの保健医は、そう。
なーくんことななもりくん。


な「…これ、どーしたの、？」

『画鋲、』

な「上履きに入ってたとか？」

『うん。』

な「うわぁ、…俺もう職員会議でいおうか？？？、」

『やめて。絶対だめ、絶対だから。兄さんには迷惑かけたくない、兄さんが心配しちゃう。』

な「…ううん、…こんなにりひとくんが苦しんでるのに…、、、」

『苦しくないよ…、なーくんがいるもん、』

な「…そう。…でも、それ。は？、」


そう言って俺の腕を指さす。
そのなーくんは保健医でなくカウンセラー。


『あ、…うそぉ、見えたの？』


な「見えた。…カット…してるんだね」

『うん、リスト、アーム、ハンド、フィンガー、レッグ経験済み』

な「…そっか、でも、それが唯一の俺以外のよりどころなんだろうなぁ、…救ってあげたいのに…、」

『いいよ、俺は莉央にぃよりも不幸になるんだ。』

な「わ、…懐かしい呼び方」

『あ、…』

な「りひとくんがさ、莉央にぃ、じゃなくて、兄さん、にしたのって何か関わってるの？」

『…甘えそうになるから。その言い方』

な「そっか、、」

『寝るね…。先生来たら起こしてくれる？』

な「わかったよ。ゆっくりね。あ、最近は過呼吸なった？」

『なってないよ』

な「わかった」

そんな会話をして俺は眠りについた。

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