本物の私【黒尾鉄郎】part２

本物７７ ページ32

貴方Side



あれから三十分。



体育館の準備が終わった。



これから、全員体育館に避難する。



襲撃は、一週間後。それまで体育館で護衛する。



私は、E組も含める皆がいる食堂に出た。



貴方「非常事態です。これから体育館に避難します。」



澤村「あの、何があったんですか？」



黒尾「別の宿泊舎だとは言え、監督達にもあってねぇ。何が起きてるんスか？」



貴方「時が満ちればすべてが分かります。それまで、しばしお待ちを。」



実を言うと、監督達はすべて分かっている。



ここがどんなところなのかも…



私が、何者なのかも…。



だからこそ、今皆には会わせられない。



貴方「大丈夫ですよ。さあ、今は非難が先です。」



私は偽りの笑顔を浮かべ、皆を体育館まで連れて行った。



勿論、護衛は完璧に。



体育館には、皆が一週間過ごせるくらいの設備が用意されている。



一週間だ。一週間待てばいい。一週間で、一週間後にはすべてが終わる。



体育館につくと、皆に指示を出した。



貴方「絶対に、ここかれ出てはいけません。出てしまったら、取り返しのつかない事になる。」



黒尾「な、何が起こってるのかは分からねえけど、分かりました。」



皆突然の事に困惑してる。でも、仕方ないんだよ。




ごめんね。狂わせてしまって。




そんな中、影山君が口を開いた。




影山「あの…Aさんは。どこですか。」



貴方「え？」



日向「おい影山。何聞いてんだよ！Aさんの事は皆で話し合って！」



まずい。まだ完全にきがそれていない。



貴方「A…。あの子には近づかない事ね。」



一同「え？」



貴方「あの子は、この施設一の出来そこないよ。」



夜久「あの、どういう。」



貴方「恥ずかしながら、あの子は人を騙し、お金を盗み取るなど、犯罪を。」



夜久「そう、何ですか。」



完璧だ。皆の波長が一致した。



これで完全に、私は嫌われた。



こうして私は、守るために嘘をつき続けるんだ。

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