ぬいぐるみすとーりー２【トド松】

４８　壊したくない ページ1

「A…？そんな叫んでどうしたの？」







トド松君が顔を出していた







『ううん！なんでもないよっ！！』







私はとびっきりの笑顔で笑った






「そっか、あ！母さん今日のご飯なにぃ？」






トド松君はタッタッと台所の方へ行っていた









「トド松にそのこと言わなくていいの？」









急におそ松君が耳元で囁いてきたからびくっと肩を震わせる









『…いいの、トド松君に心配かけたくない




みんなもこのことは言わないでね』









「ん、うん、、、本当にいいの？」





チョロ松君が心配そうにつぶやく









『…うん大丈夫、私結構強いから！』







私は拳をつくってガッツポーズをしながら笑いかけた









「ねぇ今日鍋だって！キムチ鍋！」







トド松君が駆けてくる








その無邪気な笑顔を壊したくない









心配かけたくない…









『みんなキムチ鍋食べよっ！！！』








ごめんねトド松君








私は台所からキムチ鍋を持ってこようとした







振り返ると、６人がいつものところに座って楽しそうにしている









大丈夫だ、私がいなくたって、皆は私になんて興味ないでしょ？笑









また、数日前の日常に戻るだけだもん








・









『キムチ鍋持ってきたよー！！』









心配かけないように、元気な自分で振る舞わなきゃね！！

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