九発目 ページ11
Aside
｢？伊沢さん？｣
｢っ！？、あぁ、ごめん｣
ぼけーっとしてた伊沢さんに話しかける。心ここに在らず的な感じだった(自分も人のことを言えないが)
彼がここまではここに在らず状態になるのはすごく稀。クイズの時とかめっちゃくちゃ集中していた時があったりもした。彼がここに在らずになるのは自分じゃなんともできない時。
初めて東大王として、彼のチームのメンバーとして一緒に戦う時に、それを知っていた。
いま、解説側兼敵チームになった時にはそんな彼を見る機会を失っていた。
本人は言ったら調子に乗るからあまり言えないけど、彼が集中の奥深くにいるときにはとても美しい瞳と美しい構えをしている。それを知っている、そしてそれに憧れているのが、私達東大三銃士である。
｢終電ギリギリですかね､､､｣
｢自転車かそうか？｣
｢いや、暗い時間帯に自転車に乗ると何人か轢きそうなんでやめときます｣
体験談なんだが、正面からくるこうちゃんに全然気づかず、轢きそうになったのは一緒に帰っていた山本くんと轢きそうなったこうちゃんだけの秘密である。
｢んじゃ、送ってくよ｣
｢いや、近いんでなんとかなります｣
｢やだ、絶対王政ですよ｣
｢このクイズ王め､､､｣
王には勝てない、だって今日プリンス負けてたじゃん、いくら東大王のメンバーに入れているとしても
｢ん？何｣
彼を超えることは、まず出来ない。
彼がチームを抜けてから痛いほど、目を伏せたいほど気づいていたのだ。
辛辣な口からは彼に伝えることなんて出来ないけど。
｢いや別に、クイズ王は伊沢さんだけですよねっておもっただけです｣
彼を知ったのは、自分がどこまで進めるのか迷っていた時。自分の迷いに引きずられ、悩みに支配されて先など見えていなかったとき。
不意にテレビをつけると、そこに彼は映っていた。
『全国高等学校クイズ選手権』
同い年の人や、ひとつ上の人が戦っていた。
私はその番組に出ていた数多くの高校生の中から、憧れと尊敬で彼を見つけたんだ。
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颯誄(プロフ) - はるるさん» ありがとうございます(●´▽`●)今日の深夜辺りに更新予定ですー！！ (2019年7月31日 15時) (
レス) id: 3b71ce137f (このIDを非表示/違反報告)
はるる - こんにちは。読ませていただきました。とても、続きが気になります！次の更新、めちゃめちゃ楽しみにしてます！! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 1def406aeb (このIDを非表示/違反報告)
颯誄(プロフ) - すぺるさん» ありがとうございます(●´▽`●)この小説は東大王よりかはQuizKnockを主に書いていくので同級生トリオ(水上鶴崎川上)とも絡ませますね！これからよろしくお願い致します(o_ _)o (2019年7月28日 22時) (レス) id: 3b71ce137f (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - え、すごい面白そう…川上さん入れて4人のお話とか見てみたいです…更新楽しみにしています！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯誄 | 作成日時：2019年7月27日 1時
