十発目 ページ12
｢高校生クイズ選手権で伊沢さん見てないと、今の自分じゃないのですごく有難いですけどね｣
｢たしか、Aがクイズ始めたきっかけのひとつだろ？｣
｢そうですね、勉強嫌いだったんですけどそれを遊びとしてあんなに笑えるものだと私は知りませんでしたから｣
勉強すれば自ずと道は開けた、けど途方もない努力と自分に合った方法をひたすらやり続けるだけ、そうするとみんな笑って褒めてくれる。
けれど、自分の思う結果が出ないのにも限らず、慰められるのは申し訳ない気分と、期待を裏切ってしまった罪悪感に襲われる。
時折、影で言われているのも痛いほどわかってた。だけど、自分の知らないことをそうやって探求して行くしか私は進めると思ってた。道は1本しかないんだと思っていたけど。
｢あなたのあの一礼で救われたんです｣
｢えー、めっちゃ照れるんですけど｣
｢どうぞ、ご勝手に自画自賛しまくってください。それを私は全て肯定しますから｣
この人には勝てない、この人を超えてはならない。この人こそが1番なんだと。
人間が生き物を造り上げること、それは神様と同じことをするからしない。
それと同じ、神様を越えようとは決して思わない。神は私の手には届かない、皆に愛され、私を生み出してくれた唯一の人だから。
｢えー、めっちゃうれし､､､｣
｢あんまり調子にはならないでくださいよ、福良さんに怒られるので｣
｢その割には笑ってんじゃん｣
｢怒られるのは伊沢さんだけですから｣
クイズ王はニヤニヤしていた。
やっぱり彼は美しい、それは外側だけではない、純粋にクイズを愛し、クイズで人を救おうとしている。もう彼はクイズの王様と言うより神様なのかもしれない。
神様を自分のものにしたいのなら
美しい翼を撃ち抜かなければ、皆に愛されてクイズを愛して、純粋、無垢な白い翼
それに恐れたから私は彼を好きになることをやめて、その翼を守ろうとしている。
それが私が貴方にできるクイズ以外のことである
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
颯誄(プロフ) - はるるさん» ありがとうございます(●´▽`●)今日の深夜辺りに更新予定ですー！！ (2019年7月31日 15時) (
レス) id: 3b71ce137f (このIDを非表示/違反報告)
はるる - こんにちは。読ませていただきました。とても、続きが気になります！次の更新、めちゃめちゃ楽しみにしてます！! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 1def406aeb (このIDを非表示/違反報告)
颯誄(プロフ) - すぺるさん» ありがとうございます(●´▽`●)この小説は東大王よりかはQuizKnockを主に書いていくので同級生トリオ(水上鶴崎川上)とも絡ませますね！これからよろしくお願い致します(o_ _)o (2019年7月28日 22時) (レス) id: 3b71ce137f (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - え、すごい面白そう…川上さん入れて4人のお話とか見てみたいです…更新楽しみにしています！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：颯誄 | 作成日時：2019年7月27日 1時
