片想い . 4【D】 ページ4
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____カシャッ、カシャッ、カシャシャシャシャシャシャ...
俺の目の前で異常な程のシャッター音を鳴らすイケメン...もとい俺の親友、永瀬廉。
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そして、このアホみたいにうるさいシャッター音を全て避け、レポート作成をしている隠れモテ女...もとい俺の幼なじみ。
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そして、近くには廉のファンの女子達。
“ねぇ、アレ永瀬くんじゃない?”
“ヤバい、失神しそう....”
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それは、廉が嫌すぎての意味での失神なのか、それとも廉が好き過ぎての意味での失神なのか...。
きっと、後者の方の意味やろな。
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確かに廉は、
容姿端麗で、頭脳明晰で、特技はサッカーとスキー、性格もええし、欠点を見つける方が難しいほど完璧な人...
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やと思ったら大間違い。
実際の廉は、好きな子を見ると"ふふっ...ひひっ"と謎の声を出すし、
昼休みは、好きな子の座っとる席の隣を必ずキープし、隣からその子を盗撮するなんて当たり前。
そして、その子の居る席の隣に誰かが座っとったら、廉の後ろに常に居る女子達を使って席を退かせる。
そして極め付きには、その子の1番仲ええ友達ですら知らないスリーサイズを知っていると言う変態っぷり。
これにはもう、違う意味で拍手喝采。
そして"プライバシーの侵害だ"と訴えれば余裕で勝てるレベル。
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"天は二物を与えず"
って言うけど、天に二物を与えられまくった廉は、恋愛スキルの才は貰ってへんっぽいな。
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まぁ、俺も貰ってへんけどな。
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作者名:ぽんず。 | 作成日時:2018年12月27日 14時