長男という名の【人形】

悲しみ4： ページ4

どうしてこうなったのか…

血塗れの赤い腕を見つめながら考える


そうか…





あの日からだった…



中学生時代


まだ弟達に【個性】というものが



なかった頃の





お話…





＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿


ドカッ


おそ「よっわー…」


十四「弱すぎ…」


カラ「口ほどにもないな…」

チョロ「つまんな…」


一松「ゴミが…」



ﾄﾄﾞ「カス野郎…」


今日も喧嘩三昧な日々を送っていた…


そして俺は,思ったんだ…



このままでいいのか？？



勉強もしないで…



受験は？



高校は？




将来は？？







それから俺は,いつもボサボサの髪の毛を整え




学ランをきちんと着こなし



参考書を片手に学校へ





向かった…




チョロ「おそ松!!喧嘩やろうぜ!!おまっ…」



チョロ「なんだよ!!その格好!!」






チョロ松の叫び声が赤塚地区によく響いた…









正直うるさい…







俺がしっかりしないと…







今日も校舎裏に向かう



あいつを




止めるために…





そして


緑色の影がゆっくりと振りかえる…

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