1.不眠 ページ1
今日も今日とて私はお菓子と紅茶の用意をしていた。
『にしても…随分と近頃はティータイムの席に早く来ますね。総統様。』
gr「Aも最近毎日厨房に居るように見えるが、休息はとれているのか？」
演説を聞くと妙に凶気的に聞こえるバリトンボイスはとても優しい。その声で眠くなってしまいそうだ。
『最近、エミさんからお菓子作りの本を借りてましてね。琥珀糖、でしたっけかな。とても綺麗なお菓子を見つけたんです。』
それが作りたくて睡眠やら食事やら削ってしまった。といえば、呆れたような安心したような顔のグルさん。
gr「夜も眠れないほどのこと深刻なことがあるのかと思えば…まぁ仕事熱心なのもホドホドにな。」
『確かに眠れてませんけど、深刻なことって例えば？』
何を私は心配されていたんだ……？
gr「夜も眠れない程に想う相手が出来たとかか？」
総統様もそんなジョーク言うのか、とか思うが顔には出てない…はず。
『本当にそうだったら？』
gr「…相手が気になるぐらいか？」
確かに私の想い人なんて話題になるようなことでもないだろう。
gr「A、縁のない話だと思っただろう。自分の恋などだれも興味を持たないと」
『ええ、まぁ。』
gr「興味、あるゾ。」
『え、なんで…ですか』
gr「理由はいずれわかるさ。」
優しかった声の、優しかった瞳の色は到底読み取ることなど不可能と言えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キセ - 何もわからないくせにこんなこと言ってごめんなさい。でも今の自分に打ち勝って頑張ってください！長文失礼しました。 (2019年7月28日 22時) (
レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
キセ - 人間としてダメなんてあるわけありません！って言わなきゃいけないんでしょうけど生憎私にはわかりません。いつまでも待っていますよ！人なんて失敗など沢山あります！それでも立ち直るからこそ自分になれると思うのです！意味わからないこと言ってすみませんw (2019年7月28日 22時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
白亜(しろあ) - 前のやつから見さして頂きました！凄い面白いですね神ですね！そうなんですね！←()更新頑張って下さい！応援してます！！ (2019年3月2日 17時) (レス) id: 3c38dcb0f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沼猫 | 作成日時：2019年2月18日 21時
