同 担 拒 否 ワ カ メ 。【瀬名泉】

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瀬名side

流れ始める俺のソロ。ペンライトの色は瞳のアイスブルー1色になり、まさに俺のための時間って感じ。



さーて今日はゆうくん来てるかなぁ？一応関係者席と俺専用のうちわを送り付けておいたから来てくれてるよねぇ？



なんて表情には出さないようにしていたけれど少しばかり口角が吊り上がる。が、お姫様たちからしたらソロの演出としか捉えられないだろう。



しかし曲も終盤に差し掛かり、もうすぐラスサビに入るというところで俺の瞳は釘付けになった。もちろんその視線の先にいたのはゆうくんじゃなかった。



整った顔立ちはパーツの一つ一つまで整っていて綺麗に巻かれた髪の毛はカラーをしているものの嫌な派手さは感じない。何よりも綺麗な姿勢でこちらを見ているその瞳に思わず目を逸らせなかった。



さっきよりもより口角が上がる。



騎士ならこう言うんだよねぇきっと、



"やっと見つけたお姫様"



ってね。まぁキャラじゃないしそんなことは仕事のスイッチが入らない限り絶対言わないけど。



けれども彼女は俺から目を逸らす。…へぇ、俺目当てじゃないわけ？じゃあ誰なの、れおくん？かさくん？くまくんになるくん？



けどさぁ。



俺が1番じゃなくても目を逸らすことはしないよねぇ。第一俺は今までライブでそんなことをされたことないわけだし。



ああいう警戒心強そうな子ほどいじめがいがありそうだし、とりあえず、




｢絶対離さないからねぇ！！｣



お姫様たちは歓声を上げるけど本人にはその言葉が届いていないのか普通にスルーされる。…決めた、何がなんでもスタッフに連れてきてもらう。

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