急募月永レオの引き取り先。

急募6 ページ6

正座とか本当痺れるんだけど...。




瀬名先輩は意外と怒り方が古典的なのか正座を強要してきた。そのせいですっかり脚は痺れてしまい、もはや感覚すらなくなってきている。



「ちょっとぉ！何でそんなにAは冷静なわけ！？仮にもキスされたんでしょぉ！？」



ついに私にまで火の粉が。



『そのことを言われても過去のことですし...。割りとどうでもいいです』




うん、どうでもいい。ちゅーされようが唇じゃなくてほっぺなんだから。別にいつものスキンシップの一部だと思えばなにも特別な感情は湧かない。



「はぁ！？何言ってんのぉ！？」



ありえない、そんな瞳で語りかけてくる瀬名先輩は正直に言ってめんどくさい。早く2-Bに戻りたい。みかちゃんに癒されたい。



そんな思いも虚しく、瀬名先輩によって跡形もなく消える。



説教に飽きたレオ先輩はとっくのとうに作曲を始めて自身の世界に閉じこもっていた。まぁそのせいで次は私が怒られてるんだけどね、理不尽。



「あんたも女子ってことを理解しな！！」



『してますよ？？してなかったらスカートなんて穿きません』



「そういうことじゃないからぁ！！」



ああ言えばこう言う。文句とお小言が尽きない瀬名先輩。そろそろ生徒たちが集まってくるんでやめてほしい。

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