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第七話 御気に入り ページ7




偶には人助けも悪くないな。


よいしょ、と放り投げられていた自分の荷物を手に取る。随分と長居してしまった。さっさと用事を済ませて帰ろうと思っていたら、先程の探偵が近づいてきた。



「ねえ、何で君はあの女の子を助けようと思ったの?」

「……はい?」

「君が危害を加えられる可能性だってあったのに如何してなのかって事」



此奴、急に話しかけてきて何なんだ。

先程の事件の時にも強盗に話しかけただけで、私やあの子を助けようとはしなかった。強いて云うなら逆上させ、被害を拡大させたことに近い。

少々ムカつきながらも相手の質問に答える。



「泣いてる子供を放って置く馬鹿が何処にいるんですか」



それが大人の役目ってもんだろ。


思わず睨んでしまう形にはなったものの、相手は気にしていなかった。



「ふーん……」



探偵は微妙な回答をし、顎に手を当てた。


***



江戸川乱歩。

横浜にいればその名を知らぬ者など居ないだろう。恐ろしいほどの頭脳を持っており、どんな難事件でも彼にとっては遊戯同然。彼にとっては、何も知らぬ人間は醜く愚かだった。



____だが、正義感のある人間は嫌いじゃあない。



「そ、なら良いや」

「……??」



頭にハテナを抱えたが、取り敢えず帰って良いという意味であると解釈し立ち去る。



「ねえ谷崎」

「はい、如何かしました?」



そう尋ねると、探偵は少し息を吸って云った。



「あの娘探偵社に入れよう!」

「……………………はい?」



いい雑用係になってくれそうだ、と探偵は思案した。


_─_─_─_─_

第八話 うずまきにて→←第六話 飽く迄も



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , オメガバース   
作品ジャンル:ファンタジー
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Gal - 魔人ガーZ…なんかあったな、そんなの。ガンダムみたいな奴… (4月27日 19時) (レス) @page45 id: 6203c50de1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - お二人共コメント有難うございます!!真逆そこに触れていただけるなんて……(笑) (3月4日 14時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 瑞穂さん» 同じく!! (3月3日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 物語に関係ないけど、魔人ガーZ好きです (3月3日 23時) (レス) @page45 id: 18f9935b97 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - graply12さん» 私チョロいのでその言葉信じちゃいますよ……??良いんですね!?!?コメント有難うございます!!公開するのはいつになるかは分からないんですが、書き溜め作っときますね……! (3月2日 22時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラミザラ | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2023年10月25日 23時

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