病みすぎ警報

20＋６ ページ27

「で、同室ってどういうことですか？」



黒卵も食べ終わり、ホテルに戻る途中で先頭を歩いていた2人に聞く。



る「ん〜、Aと同室ってことやけど」



そ「部屋、２つしかないらしいんだよね」



「はい！？」



何それ、聞いてないんですけど。



いや、旅行自体聞いてなかったけども。え〜何それだったら今から帰りたーいー。と、駄々をこねてもダメなので必死に策を考える。



他のホテル取るか？いやいやいや、ゴールデンウィークを甘く見るな。何年か前に韓国旅行を1ヶ月前に予約しようとした時点でアウトだったのをよく覚えている。



しょうがない、ならば！



「ベランダで寝ます」



「「アホか」」



「だって〜私、大事な友達失いたくありません泣泣」



と、女優顔負けの演技をすると2人とも少しダメージを食らった顔になる。でも、なんでかな。涙は一粒もでないや。カッと目を見開いてドライアイにしようとすると、天の川さんに
「うわ、サードアイ…」と言われた



誰がサードアイだよ！第三の眼じゃないわ！



そ「え、じゃあまふまふが外で寝て、天月と寝る？」



る「天月くんなら安心やね」



ま「はぁ！？え、ちょ、聞いてないんですけど！！」



「私だって、旅行自体聞いてなかったわ！」



天「え〜僕はいいよ〜。僕安全だし。ね？Aちゃん？」



うわ、怖い。その微笑が怖い！



何を考えているのかよくわからないけどYESと言えと言ってるのはわかる！うわ！首を傾げると同時に少し目が開いた！ひぃぃぃ怖すぎる！



「ま、まあ」



天「え〜何それ〜」



あ、よかった。目が笑ってる。



ほっとして胸をなでおろし、腕時計を見るともう１４時を指している。



あ、やだ。１４時って……これからプールがナイトモードとかなんとかでライトアップやら波やらが出る時間じゃん………



そして、むっつりスケベな奴がそれを忘れているわけがなく……



ま「A、水着おそろいだよ？嬉しい？」



「心の底から嫌だ」



ま「ラッシュガード貸さないよ」



「嬉しいっ」



ま「だーよね〜」



ラッシュガードだけは…！ラッシュガードだけは取らないでおくれ。この二の腕と満腹になった腹囲を隠せないのは辛すぎる。



天の川さんとパッチリ目が合う。



なんだなんだ、じろじろと…



天「そうだねぇ、ラッシュガード、欠かせないねぇ」



悪魔の笑みが見えました。

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