裏切り者にはご注意を【おそ松さん】

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Aside





トド松さん以外のファミリー幹部5人と私…


それほど広くはないこの部屋で、驚愕と悲しみと怒りと……様々な感情をそれぞれ抱いていた




十「……トド松が……裏切り者…？」



唯一の弟であるトド松さんが組織の裏切り者だったと告げられ、何とも言えない表情をする十四松さんに「そうだ」と冷たく言い放つおそ松さん…



『……』




何故、彼が裏切り者だと言われているの……？

このままじゃ、彼は兄弟に裏切り者として殺されるの……？


私が守らないといけない存在なのに？



どうして……








……今の私を見たら顔面蒼白だろう。なのに、両手には買い物の袋を持ってるなんて笑える話だ




『トド松さんが裏切り者だと何故分かったんですか？証拠などは！？』




私もスパイだと気付かれないように、落ち着いて淡々と問う




お「…トド松の言動が大きく矛盾してるんだよ


あいつは、"カラ松が狙われ次に狙われるのがチョロ松だから守って"みたいな話を一松にしたんだと……

でも、カラ松が狙われたなんて事実さえ虚偽だったわけ」





カ「……組織の裏切り者を見つける為に、自由に探れる時間が必要だった

だから、一松と十四松に協力してもらって"Beeファミリーに狙われ重傷を負った"と虚偽の報告をさせたんだ」




おそ松さんの説明に続き、説明するカラ松さんは「最初はおそ松を疑ってたんだがな」と真顔で言い放った





カラ松さんが敵に狙われたと言ったトド松さんと

狙われたと嘘をつき裏切り者を探っていたカラ松さん…




情報入手の為に、敵組織の本部にいたトド松さんが例え情報入手に成功していたとしても…

"松野カラ松を狙撃しろ"なんて敵の情報にあるわけがない……






明らかに、トド松さんは嘘をついていた




『(……スパイが聞いて呆れますよ)』





チ「その他にも、トド松は怪しい行動をしてた…

信じたくないけどね」




お「……現状はあつしとその他部下達がトド松をBのアジト前で取り押さえてるらしいが、あいつも幹部の1人だ…それに、Beeの奴らがいつ応戦してくるか分からない…



俺達も、すぐ向かう……行くぞ」



怒りがこもった…しかし冷静に弟達に命令を下す



その長男の命令に、四人はいつも以上に真剣な表情になり、ｶﾁｬｯ…とそれぞれの武器に手を置いた




彼等の気持ちは想像も出来なかった



自らの末弟に手をかけるつもりなのだろうか……







『(…何としても助けます……トド松さん)』

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