裏切り者にはご注意を【おそ松さん】

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Aside



おそ松さんの部屋を出て、急ぎ足で医療室に向かう。


まさか…組織を裏切った裏切り者でも…
兄弟の命は狙わないと思っていた……のに



本当に……

いるんだ…あの六人の中に" 裏切り者 "が……



それを再確認させられる……


『っ！！(どうか無事で)』


なんて、裏切り者の私が言っていいのかな……




……思うだけなら許してください



慌てていたから、自分のスマホに連絡が届いていた事にこの時は気付いていなかった…









『カラ松さんっ！！』



ﾄﾞﾝｯ!!!!!


……と医療室の扉を開けると、そこにいたのは黄色い……しかし赤く染まった彼


俯きながら椅子に腰掛けているその顔は、本当に真っ青な顔の一言だった……




十「……！Aっ！」


『十四松さんっ！……か、カラ松さん…は』




十「ま、まだ……」



そう言って、手術中と光る手術室を見つめる十四松さんにつられ私も見つめた…



十「……僕のせいで…カラ松兄さんがっ…」

十四松さんに視線を戻すと、カラ松さんが危険な状態になってしまっている事が相当堪えたらしい…




『…自分のせいって…』


一「……十四松のせいじゃねぇーだろ…

自分を責めるな、十四松…」




『！一松さん……』



手術室から出てきた手術服の一松さんを見つめる……少し睨まれたように感じた



カラ松さんは無事なのだろうか……


私の考えてる事が分かったかのように「クソ松は無事だ……」と小さく呟いた



一「……十四松は任務が一緒だっただけで、クソ松とは別行動だっただろ……

それに……

…」




十「…一松兄さん…？」




チ「……それに…

カラ松が撃たれたのは、狙撃を始める前だから…狙撃場所を特定される訳が無い

ということは、狙撃場所を知っていた者が何者かに情報を漏らしたって事になる……って事でしょ…一松……」




十「チョロ松兄さん！！」


『チョロ松さん……』



いつの間に居たのか……

緑のワイシャツの彼…松野ファミリーの参謀


いつもの松野家で見る彼と違って……眉は下がっていながらも……どこか怖い雰囲気があった




チ「一松……カラ松兄さんの容態は？」


一「連絡した通り……

まだ安心は出来ないけど峠は越した……」



チ「…そっか……


…」



十「……？」


チ「二人……いや、Aも聞いて……


トド松からの連絡が途絶えた」







『……え







いや、ついさっき連絡来ましたけど？』





チ「……え？」

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