天然ドジなマネージャーを振り向かせたい赤司君【赤司征十郎】

洛山１９ ページ20

桃井を宿舎に送って家に着いた




が




おかしい




AのLINEの既読がつかない




いつものAなら真っ先に既読つけるのに…




何かあったのか？まさか…大輝と？！




やめろ征十郎！深く考えるな！




一旦落ち着け…。




よし、




『何かあったのか？』




送信……




あれ、既読早？！




『征十郎のせいです』




僕のせい…？




『でも理由は言いません』


『言ったら全てが終わりな気がします』




なんで敬語なんだ…




『そうか…無理になら話さなくていいよ』




僕…なんかしたっけな……




『絶対はなさないもん！征十郎に迷惑かけるってゆーか…なんてゆーか……』




LINEでも可愛いって本当Aはどうかしてる




『…大輝と何かあったわけじゃないよね？』




単刀直入に聞いてみた




『峰ちゃん？なんもないよ？』




……よかった…




『そういう征十郎が…さつきちゃんとなんかあったんじゃないのっ？』




桃井…？




『何もないが…どうしてだ？』


『そっか…別にどうもしてないよ！』




…もしかして




Aは僕と桃井が二人だったってことを知っていて…嫉妬を……？




いや待て待て！そんな甘い展開があるのか？




ないとも言えないが…でも僕に限ってそんなことはないだろう…




もういい！このことは考えるな征十郎っ！




『征十郎？今日はもう寝るね！おやすみ！』


『そうか、おやすみ。』




………。




告白




僕には無縁の言葉だ




告白したことなんてない




されたことは何回もある




そもそも僕はそんなに好きな人ができたことはなかった。




そう、中学に入るまでは一度も。




そんな時、帝光中に入りAと出会った




Aは天然で危なっかしかったけど、いつもマネージャーの仕事を頑張っていてくれた




そんなAにいつの間にか惹かれていた




主将とマネージャー、ということで接する機会も多かった




桃井とはあまり話すことはなかったが。




そしていつの間にかいつも一緒にいるようになっていた




そして、今に至る。




……………




告白をしないで今のままでいるか




一か八かで告白するか……





どうする

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