どうしようもなく好きなんです。【 るぅと 】

(14) ページ14

Satomi side





るぅとくんが 、Aの事を … 好き 。









この言葉がずっと頭でループしている 。





あの時俺はちゃんとポーカーフェイス出来てた？





返事 、ちょっと素っ気なかったかな 。









窓からグラウンドを見ると 、



誰よりも先に目に付くのはA 。









… 俺はずっと前から好きなんだよ 、





でも 、るぅとくんを傷付けるのだって嫌だ 。





さと「 … 、どーしたらいーんだよ 」





消え入りそうな声でそう呟いた









本当は 俺もAが好きで 、





るぅとくんが言った時 「 俺も 」って言いたかった





でもるぅとくんのあんなに幸せそうな顔みたらそんなこと言えなくて 。





きっとるぅとくんは 、優しいから俺に気を使って 好きの気持ちを押し殺そうとするから 。









… 秘密に 、しておかないと 。









＊＊＊＊









さと「 こーろーんっ 」





いつも通り 、お昼にはころんの所に行く





ころ「 あ、さとみちゃん〜〜 」





暑そーに手でパタパタしながらやってきた。





さと「 サッカーお疲れぃ w 屋上でも行くか？w」



ころ「 そーしよ … 暑くて溶けちゃう 、風に当たりたい … 」








スライムみたいになってるころんを引っ張って 、屋上までの階段を登った









ｶﾞﾁｬ _









さと「 うぉ、めっちゃ空綺麗 」



ころ「 涼しーいっ！！ 」





2人でぐーっと背伸びをして 、床に座った





ころ「 そーだ、Aとるぅとくんの計画さ？」




さと「 おん 、」




話聞くのちょっと辛いな 、w



少しだけ、思ってしまった 。





ころ「 さとちゃん平気なの ？ 」



さと「 お？！は？なんで？」





ビックリしてトマトが口から出たじゃないか…、





ころ「 きたな w 」



さと「 いやだって 、w」








ころ「 さとみくん、Aのこと好きなんじゃないの？ 」



さと「 … ちげーよ？ 」







バレてないよな？ 、俺今めっちゃポーカーフェイスしてるからな？？？






ころ「 そ、 まぁ なんかあったら相談しろよ 」



さと「 ん 、」





流石だな、ころん。



俺の事分かっちゃうんだな 、









ころ「 で、るぅとくん達の話しね？」



さと「 おう w 」





なんも分かってなかったし … w



まぁ、ころんらしいか 。



きっと俺はこの気持ちをずっと、隠し続ける 。

(15)→←(13)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す