東卍の姫が悪女らしいので何とかしたい。【東京リベンジャーズ】

6、言った通り ページ6

・





『って感じで、完全にお兄ちゃんの言った通りだった。』





「マジかよ！？つーか、忘れ物じゃなかったのか…。」





『あー、嘘ついてゴメン。』






嘘でもつかないと、許してくれないと思ったし…。


でも、想像よりも怖い悪女だった。


やっぱりお兄ちゃんの勘はよく当たる。







「もうそれ、マイキーに言えば良くね？」







お兄ちゃんの言葉に私は首を振る。


「何でだよ」と聞いてくるお兄ちゃんに私は淡々と答えた。







『証拠になるようなものがない状態でそんなこと言ったら、エルさんに心酔してるマイキーくんに、お兄ちゃんが東卍から追い出されちゃうかもしれない。最悪の場合の話だけど。
でも、今お兄ちゃんがそんなことになったら、エルさんとの接点もなくなるし、私も結局危険な目に遭っちゃうよ？』





「それもそうか…。でもどうすんだよ。」





『んー、やっぱりコツコツ証拠集めるしかないと思う。お兄ちゃんも疑ってるってことはバレないようにね。』







お兄ちゃんは真剣な顔で私の言葉に頷いた。


でも、味方は増やした方がいいかもしれないな。


ある程度、証拠も増やすためにエルさんの餌食になった人にも話を聞きたい。







『ほかにも怪しいとか思ってる人はいないの？』





「あ…分かんねぇ。千冬辺りなら聞いてみてもいいか。」





『うん。いいと思うよ。』






千冬なら信用できる。


お兄ちゃんはニカッと笑うと、私の頭を撫でた。







「やっぱAは頼りになるな！」





『まぁお兄ちゃんの妹だし。』





「エルって可愛い可愛い言われてっけど、俺にいわせりゃお前の方が100倍可愛い。」





『兄バカだな。』







私もなんだかんだ言ってこういうお兄ちゃんが大好きなんだけど。


まぁ本人には言ってやらない。

7、話を聞きたい→←5、黒だ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す