東卍の姫が悪女らしいので何とかしたい。【東京リベンジャーズ】

38、やられっぱなしは ページ38

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「…といっても、味方少なくないスか？」



「俺、実質出禁だしな…」



「場地さん抜けちゃったら、壱番隊のヤツらもあの女につくと思うし…」









Aの真意も決意も分かった。


でも、協力してくれそうな奴が少なすぎる。


三ツ谷もあっち側行っちまったし…。


Aは俺らの話を聞いてはいるものの、ずっと黙りこくっている。








Aが無策なわけねーと思うけど、今の状況を変えるためには相当な策がいる。


味方は増えても、マイキーをどうにかしねぇ限り、あの女に一泡吹かすことはできない。


今の東卍を俺らは知らないし、またエルが何かしているかもしれない。


マイキーの目を覚ますのは、不可能に近い。










「…キツいな色々」




「……」









Aが黙ったまま、少し沈黙が流れた。









『上等じゃん』









一瞬、誰の声か分からなかった。


でも、今この部屋には俺と千冬とAしかいない。


妹の方を見れば、挑戦的な笑みを浮かべている。









「…できんのか？」




『当たり前だろ？このままあの女に負けるなんて嫌に決まってっし。』




「A…？」










急にそんな言葉遣いになるAを、驚いた表情を浮かべ見る千冬。


そうか、千冬は中学からのコイツしか知らねーのか。









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女の子だからとお袋に口調を直させられたA。


昔は俺くらいにヤンチャで、今とは想像もつかないほど好戦的なヤツだった。


小学生になってしばらく、Aは変わった。


大人しくなったし、女らしくなったつーか。


そんなAが素になるほど、Aは純粋な怒りを感じているのだ。


一瞬、幼いころの妹に重なった。












『やられっぱなしは性に合わねェから』














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謎に順位ついてるし…笑

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