東卍の姫が悪女らしいので何とかしたい。【東京リベンジャーズ】

15、俺の妹が可愛い ページ15

〜場地side〜






今日もAを集会に連れてきた。


コイツ、いつもはキビキビ真面目なくせに、マイキーのことになると奥手になるってことが分かった。


正直、めちゃくちゃおもしれぇ。







「マイキーんとこ連れてってやるよ。」





『は！？ちょ、いいって！引っ張んないで！！』





「じゃ行くぞ〜。」





『離してって！！』







いつもはAに助けられてばかりだったが、こうなると俺が主導権を握っているみてぇだ。


俺は可愛い妹の恋を応援してるだけなのにな。笑


千冬も面白そうにAを見ている。


俺は大丈夫だけど、千冬はあとでAに殺されんな。笑






「A！」





『ど、どうも。マイキーくん。』






ほんのり赤くなった顔で俺を睨んでくるのが、面白すぎる。


俺の妹が可愛い。(定期)


妹が急に好きなヤツできたとか言い出して、俺も傷心中なんだ。これくらい許せ。


だからもう意地でもお前らをくっつけてやるよ。







「前家行った時も急にいなくなっちまうんだもん。」





『それは…ごめんなさい。』





「いーよ別に！」







マイキーがニコニコ笑いながら、そう言った。


連れて来られるの嫌がってた割には嬉しそうな顔すんじゃん、Aも。


ふと隣に視線を向ければ、見たこともねぇようなすげぇ顔でマイキーを見ているエル。


自分の知らない所でマイキーが女に会ってたからな。


もう怪しんでるのバレないように〜とか考えなくていい。


ちょっと意地悪してやろ。








「エル〜、俺の妹可愛いだろ！」





「そ、そうだね…。」







俺って性格悪いか？


でも、エルのやってることは他とは比べ物にならねぇくらいのことだ。


少しくらいいいだろう。


まぁどうせ、Aが一泡吹かすんだけどな。







「マイキー、帰ろうよ…。」




「何でだよ？お前も一緒に駄弁ろうぜ。」







マイキーの前、しかもAは俺の妹、容姿が整っていて頭もきれる。


エルが悪い真似をすることなどできない状況だ。


マイキーはエルがワナワナ震えてることなんて気付かねぇんだろうな。


マイキーがエルの言うことを聞かないなんてよっぽどだし。







「じゃあな場地、A。
　待たせて悪いエル。」




「うん！」







それでもマイキーがエルを信頼してる事実に変わりはねぇんだけど。




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