23、安田っちとデート ページ23
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『いやっ、すっごく良かったっ…!!』
「山田さん、主役だったね…!!」
『ね!演技うまくてびっくり!』
無事、約束通り山田さんのクラスの劇を見に行った2人。
期待はしていたものの、それをはるかに超える出来であった。
お客さんも結構入っていて、ぞろぞろ体育館の外へ出てゆく。
『次どこ行く?』
「お腹空いたかも!」
『じゃあ何か食べようか!』
「外にクレープ屋があったはず。」
『じゃあ行ってみよ!』
午前中は自分のクラスの出し物で忙しくしていた2人は、かなりお腹が減っていた。
外にクレープ屋をやっているクラスがあると分かると、そこへ向かうことにした。
『チョコバナナ一つください!』
「私はいちごで。」
やっていたのは2年生のクラスらしく、手慣れた様子で生地を焼く。
あっという間に完成したクレープはとてもおいしそうだった。
『中庭のべンチで食べる?』
「そうだね。」
この辺は屋台が並んでいて、立っていると邪魔になりそうだ。
2人は中庭の方へ行くと、空いていたベンチに並んで腰かけた。
『んふふ〜おいひ〜♡』
「すごいおいしそうに食べるね。笑
こっちも美味しい…!」
甘いものが大好きで、尚且つお腹も減っている。
美味しくないわけがない。
2人で夢中になって食べていると、ふと安田さんが口を開いた。
「変な事聞いてもいい?」
『安田っちが変な事言うとか珍しい。』
「Aさんはいつも変な事しか言ってないもんね。」
『辛辣…!でも何も言い返せないっ!』
ふざけてはいるものの、何かを感じ取ったのだろう。
口に付いたクリームをペロっと舐めると、安田さんに向きなおった。
「Aさんって部長のことどう思ってるの?」
『え、三ツ谷のこと?』
まさかそんなことを聞いてくるとは思わず、キョトンとするA。
しかし、いたって安田さんは真剣な顔で聞くので、少し考えた。
『ええ…?ウザいくらいにいい人だよね。
普通に好きだし、仲はいいと思うよ…?
優しいし、一緒にいて楽しいし…?
なんで?』
「いや何でも。忘れて!」
安田さんの様子を不思議に思いながらも、またクレープを食べ始める彼女。
三ツ谷に怒られない程度に探った安田さんだったが、よく分からなかった。
「(ごめん部長…。)」
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ミャウン☆ - 完結!お疲れさまです! (2022年4月5日 11時) (レス) @page50 id: a6f25af2cf (このIDを非表示/違反報告)
ミャウン⭐️ - 萌えますね❗️❗️ (2022年4月4日 12時) (レス) id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 真柴白さん» コメントありがとうございます!この2人はくっつくのに時間かかりそうですよね(笑) (2022年2月25日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 良かった…、くっついた。ホッとした…。 (2022年2月16日 1時) (レス) @page50 id: f25714efbe (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ❄️Snow moon🌙さん» 東リべの中で1番好きなんです…笑 そうなんですよね…ペー安作品が少ないんですよね〜。コメントありがとうございます! (2022年2月1日 11時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2021年10月16日 16時