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エレベーターを出て左に曲がる。
そして、エレベーターと目と鼻の先にある
我が家の入口で鞄を漁り鍵を取り出す。
鍵穴に差し込んで直ぐに違和感を感じた。
素早く鍵を抜いて扉に手をかける。
その扉は案外すんなりと空いた。
恐る恐るリビングに足を踏み入れると、
ベランダに人影が見えた。
「ニノ 帰ってたの？」
「おかえり翔ちゃん。
今日は俺の方が早かったみたいだね」
洗濯物を取り込んでいる彼はサンダルを脱ぎ捨てて、早々と室内に戻ってくる。
そのままキッチンに向かい
俺と彼自身のマグに珈琲を入れ始める。
「今日さ智くんのとこに行ったんだけどね」
「うん」
「智くん ちゃんと自覚してるみたいだよ」
お盆に2つのマグを乗せて
こちらを見つめる彼がふふっと笑う。
「でしょうね。俺が初めて会った時からあの人は分かり易い顔してましたからね」
「ほんとニノってそういうの直ぐ気付くよね」
「まぁね。でも潤くんはまだまだ気付く気配はないですけど。恐らくずっとファン目線なんでしょうね」
俺が智くんの好きな人に気付いたきっかけはニノだった。正確には気付いたと言うより半ば答えを教えて貰った様なものなのだけれど。
ニノは智くんに最初に会った時から何となく勘づいていたらしい。
肝心の潤は昔から智くんのファンだから、未だにその気持ちが混ざっている。
つまり、まだ自分の気持ちには気付いていないということだ。
「潤って意外と鈍感なとこあるもんね」
「それは翔ちゃんも人のこと言えないでしょ。でも俺は2人のそういうとこ可愛いなぁって思うけど」
「いや、俺も？」
「当たり前でしょ。貴方も相当なんだから。いつもニノちゃんがどれだけ心配ていうかヒヤヒヤしてると思ってんの」
「それは、何かごめん」
俺とニノの計画。
それは題して【智と潤をくっ付けろ！ラブラブキューピット大作戦】ここで俺が力強く申したいのは言い出したのはニノだと言うこと。
お互いの意思は確認済みだから焦れったい2人をさっさとくっ付けようという話で、相葉くんもこの計画に参加している。
「この分なら潤くんは結構時間掛かりそうなんで。おじさんに動いてもらいますか」
「……だね」
ふと、俺の手に重なるもう1つ手。
「ん？」
「その前に俺たちも。
いいでしょ？翔ちゃん」
先程までの顔とは少し違い、
何かを乞う様に瞳を揺らす彼。
燃え上がる様な体の暑さを感じて
ゆっくりと頷いた。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年8月2日 12時
