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しばらくすると上位3チームが呼ばれ、スタートラインにつく


スタートラインについた直を見ていると、視線を感じたのか直はこちらを見た


すると直は私の不安げな顔を見て、少し微笑んだ


そして私から視線を逸らした直はタスキを受け取ってスタートした


どうか直が倒れることなく走りきれますように、そう願って水木さん用に持っていたタオルを握りしめる


しばらくするとダイワがアナウンスで呼ばれ、ずっと目を閉じ精神統一をしていた裕人が目を開ける


裕人がこちらを見て頷いたため、私は頑張れという意味を込めて頷き返す


そして裕人はスタートラインに向かう


私も水木さんを迎えようとスタートラインに近づいた


すると沿道にいたあけみさんたちが横断幕を広げ、裕人の名前を呼ぶ


それを見た裕人は嬉しそうに笑った


その後裕人は水木さんからタスキ受け取り、走り出す


私はそんなに裕人の後ろ姿を見ながら道路に倒れ込んだ水木さんにタオルと上着を持って行く


「水木さん、ナイスランです」


「ありがとう」


と言って水木さんは自分で立ち上がり、裕人の後ろ姿を見ていた


「茂木、頼むぞ」


「裕人なら大丈夫です。行きましょう」


そして私たちは控え室に向かった


クールダウンをしながらテレビを見ていると、裕人はどんどん順位を上げ5位にまで躍り出た


「すげぇな、茂木」


「はい」


なんて会話をしてると4位にまで準備をあげ、どんどん直との距離を詰めていった


「これもしかしたら毛塚も捕えられるんじゃないかな」


「はい!」


そう言って私たちは笑顔で顔を見合わせた


そしてまたテレビに視線を移すと直の背後に裕人が迫ってきていた


「いいぞ!茂木!!」


「頑張れ、裕人」


すると裕人は直の横に並びしばらく走っていたが、直が一歩先に出たところで直の後ろについた


その後しばらく前後で走り続け、第6中継所まであと1kmというところまで来た


「ペースが少し落ちてきてるな…」


そう言って水木さんは時計を見る


そしてハッとした顔でテレビを見つめる


「茂木、もしかして…」


「はい。風が強いので毛塚を風除けに使って体力を温存しています」


「じゃあそろそろ仕掛けるか…」


と、水木さんが言った瞬間強風が吹き、風に煽られた直が顔を背けた瞬間裕人が抜かした


「「抜いたー!」」


私たちは2人同時に声を上げ、ハイタッチをした

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設定タグ:陸王 , 毛塚直之 , 茂木裕人
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れな(プロフ) - ゆうにゃさん» ありがとうございます!ゆっくりな更新になってしまうと思いますが、これからもよろしくお願いします! (2018年1月13日 21時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃ(プロフ) - すごく面白いです!続きが楽しみです!更新大変だと思いますが、応援してます! (2018年1月4日 0時) (レス) id: 76af58504e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 陸王最終回号泣さん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年12月30日 17時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
陸王最終回号泣 - めっちゃ面白いです これからも更新楽しみにしています! (2017年12月28日 13時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぽんすさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年12月28日 12時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2017年12月11日 3時

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