検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:74,761 hit

3話 ページ3








「すみません覚えてません」


「まふお前バカやったんなあ、人の事覚えとらんなんて」


「……すみません」



ひとをばかにするのはよくないとおもう。


なんなんだこの超失礼な美女。



「うちの母ちゃんも泣くでこりゃあ、『真冬君がうちら家族のこと覚えとらんなんてなあ…』って、女泣かすなんて罪な男や」


「……へえ、へえ」



女泣かすなんてって言われても、である。



「とりあえず、えっと?なんの用なんや?」


「あ、えっと、母からAさんにおすそ分けを持っていけと言われて持ってきました」


「まふの母ちゃんかあ!顔出さなあかんなそろそろ!」



まふの母ちゃんって言い方をやめて欲しい。



「未来の嫁っす母ちゃん!!ってな!」


「……」


「無言にならんといて?」



本当に、純粋に、やめて欲しい。


お嫁さん?え?炎上不可避。



「と、に、か、く!!まふは敬語にならんといて!タメでいいやんタメで!!」


「は、はぁ…」









「……本当に、思い出せへん?」



「あ、はい」と言葉を紡ごうとしたその時。


泣きそうな顔を、不安そうな顔をしていて。


思わず口をつぐんだ。









「なあ、どうなん?覚えとらん?」


「…す、みません」


「そかあ…」



我ながら申し訳ない。



「…んじゃ!家あがんな!!ほれ!」


「はい?」


「思い出すかもしれんやろ?」



思い出させること優先なのは凄い、ある意味。



「とりあえず、案内するで!」

4話→←2話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (104 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
307人がお気に入り
設定タグ:まふまふ , 歌い手 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年4月6日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
- あいろさん» ありがとうございます。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
- コッペパンさん» ありがとうございます。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
- しろむさん» ありがとうございます。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
コッペパン - 完結おめでとうございます!!! いままで読んだ小説の中で一番好きです!!!お疲れ様です!!! (2019年9月29日 22時) (レス) id: 254be5ba53 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めあ | 作成日時:2019年9月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。