15話 ページ15
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え!?え!?今そらるって名前が…
「も、もう1回!ワンモア!!誰から依頼!?」
「え?だから、そらるさんって人から…」
「うっそでしょ!?」
「ホントやよ…」
こんな偶然があっていいのか。
というかそらるさんまでもAの音に惚れたの?
どこで知ったのAの事。
「な、なななななどこで!?そらるさんと出会ったの!?」
「いやあ…個人的な面識はないで?なんか、Twitterでファンですって来たしフォローされて、まあフォロワーやばいしライブ出てもいいなあて」
「そ、そそそそそんな…」
「うちのコンサートに来てくれた時もあったらしいで、しかもほぼ全部」
「ガチ勢!?」
そらるさんそんな趣味あったなんて知らないぞ。
ヴァイオリン聴いてたっけあの人。
「まふはそらるさんのファンなん?」
「ファン……も間違っちゃないけど!!相方!!ユニット組んでるの!!その相方!!」
「えぇ!?めっちゃ奇跡やん!!!」
「ちょっと待って電話するそらるさんに!!」
「急やなあ」と呟くAを横目に、パッとそらるさんの携帯へと電話をかける。
30秒ほど経って、眠そうな声で「もしもし」と聞こえた。
「もしもしそらるさん!?」
「あぁ…なんだ、まふまふか…おやすみ」
「ちょっと!!!そらるさん!!!俺初耳なんですけど!?そらるさんがライブにAを呼ぶなんて…」
「…………は?」
「え?」
殺気のこもった声で言われ、思わず聞き返してしまった。
「……Aさんの事呼び捨てとかまじないからな」
「……え?いやいや、俺Aと幼なじみ…なんですよ」
「…………はぁ!?嘘だろ!?Aさんと幼なじみ!!!なんだその羨ましい設定!!!目が覚めるわ嘘つくな!!」
「う、嘘じゃないですって、なんなら隣にいますし」
「譲れ!!そこ!!」
普段滅多に大声を出したり興奮をしない(ゲームの時以外)人なのに、Aの話になるとこうなるって事は、よっぽどのガチ勢なんだな。
「なあなあまふ、そらるさんってそんなに陽気なキャラなん?さっきから大声が…」
「あ、待てまふまふ!!!今Aさんの声が少し聞こえた!!!」
「待ってくださいそらるさん!!!今Aと電話かわりますから!!」
「は?話せる訳…」
「A、そらるさんが話したいんだって」
「ん?了解」
「まふまふぅ…」
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年4月6日 22時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
。 - あいろさん» ありがとうございます。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
。 - コッペパンさん» ありがとうございます。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
。 - しろむさん» ありがとうございます。 (2019年9月29日 22時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
コッペパン - 完結おめでとうございます!!! いままで読んだ小説の中で一番好きです!!!お疲れ様です!!! (2019年9月29日 22時) (レス) id: 254be5ba53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めあ | 作成日時:2019年9月19日 19時