107 ページ7
それから数日経った
バン、と灰崎のデスクに手をつく
灰「な、んだよ」
貴「灰崎、この前の服返す。ありがとう」
灰「お…おう」
貴「あと、合コン連れてって」
灰「………っは?合コン?また飲みたいって事か?」
貴「違う、男紹介しろ」
灰「はぁ⁈おと、こ⁈アンタが⁈ちょっと待てよ、大丈夫か⁈ちょ、ちょっと来い!」
灰崎にそのまま喫煙所に連れていかれた
煙草を咥えさせられて、火をつけられる
吸って落ち着けということらしい
貴「……ふぅ…」
灰「落ち着いたか?」
貴「最初から私は落ち着いてたけどな」
灰「嘘つくな!男紹介しろって言ったくせに‼」
貴「だから、そのままだよ。合コンまた連れてって」
灰「いや、いやいや……アンタ虹村さんと何かあったの?」
貴「ない」
灰「嘘だろ?何もなくてアンタが男紹介しろ?虹村さんはどうしたよ」
貴「……………あのな、私…現実を見ようと思って」
灰「……うん?」
貴「シュウを好きなのにいつまでも告白できない。それならいっそ違う人の所に行った方が良いじゃん。だから…」
灰「俺に頼んだのか…違う奴って…アンタ、虹村さん以外好きになれんの?別に嫌いになったわけじゃないんだろ」
貴「今でも大好きだよ…っ!でもお互いの…これからのためにさぁ。いつまでもシュウと暮らしていられないし…シュウも結婚して出てくかも、しれな…い…」
灰「あーほら!自分で言っといて泣くな‼」
貴「泣いてねーもん…」
灰「……要は虹村さんを諦めて他の奴と付き合いたいって事か?」
貴「…うん……」
灰「まあアンタ顔は良いしその辺の男ならすぐ捕まえられると思うけど」
貴「だから頼んでんの…」
灰「…アンタ、その性格直したらもっとモテるだろうな。でももう少し考えてみろって。アンタまだ20前半で若いしそんなに焦る事ないだろ?」
貴「………お父さんが」
灰「は?」
貴「…お父さんがいつ結婚するんだ、いつ孫が見られるんだってメール寄越すんだよ。…色々世話になってるし、焦る、だろ…」
灰「アンタそんなに父親好きだったっけ?」
貴「お父さんにマンション買ってもらってるし今も生活費送ってもらってるし…これがお母さんなら無視しても良いけど、酷い事されたわけでもないし…」
灰「……複雑で難しいんだよなぁ、アンタのとこ」
貴「少し焦るじゃん…お見合い話まで来てるし」
灰「見合い⁈」
100人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧夜叉 - shinox2さん» やっとくっつかせることが出来ました!ここまで長かったです…!一番の功労者は灰崎ですね(笑) (2018年1月14日 23時) (レス) id: fa67c2696c (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - やっとくっつきましたか〜。灰崎いい仕事した!! (2018年1月14日 15時) (レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碧夜叉 | 作成日時:2018年1月8日 21時