【黒バス】私とアイツは幼馴染 Part3

147 ページ47

私はそれからつわりを乗り越え安定期に入った

つわりがないのがこんなに楽だなんて……

そしてこのくらいの時期になると結構腹も膨らんできて、一層実感する

検診に行ったらそろそろ性別が分かるかもと言われた

今は微妙にしか分からないらしい

どっちだろう？

でも健康に生まれてきてくれるならどっちでも良いなぁ

男でも女でも可愛いだろうし

あー、今から色々考えていっぱいになる

男の子だったら絶対やんちゃになるだろうな、とか

女の子だったらオシャレとかに興味持つのかな、とか

オシャレに興味持ったら私は何も教えられないけど

………やっぱり、男でも女でも可愛いな


虹「………最近お前が聖母に見えてきた」

貴「…大丈夫か？」

虹「いやマジで…めちゃくちゃ慈愛に満ちた顔してる…」

貴「……まあ妊娠してるしな」

虹「俺…お前と一緒になれて良かった」

貴「い、いや…急にどうした」

虹「中学の時思ってた事が現実になったなと思ったらなんか…」

貴「まあそれは私もだけど。こうしてシュウと結婚出来て、シュウとの子供を授かれて、私は幸せ者だなって思うよ」

虹「……あー、ダメだ。にやける」

貴「はは、締まりのねぇ顔」

虹「…なあ、口寂しくねぇか」

貴「…………キスしたいならそう言えよ」

虹「じゃあキスしたい」

貴「…ん」


………私はキスしてる時のシュウの顔を見るのが好きだったりする

だから目を開けてキスする事は少なくないんだけど、バレると目閉じろよって言われるんだ

何でって聞いたら恥ずかしいだろって返ってきて、その時はもう…ほんとに、どうしてやろうかと思った、可愛すぎて

……あー、キスしてる時のシュウかっこいい

…あ、目合った


虹「……目、閉じろって…」

貴「ごーめんって。でも私、キスしてる時のシュウかっこいいから見たい」

虹「っ……お前が妊娠してなかったらヤバかったぞ今の」

貴「節操無しかよ…」

虹「煽るのが悪い」

貴「お前のお父さんは節操無しだぞ〜」

虹「変なこと教えんなよ」

貴「本当の事じゃん」

虹「違うわ」

貴「……元気に産まれてくるかな」

虹「…大丈夫だろ」

貴「…………私、お母さんと前のお父さんみたいにならないようにしないとね」

虹「……もしそうなったら俺が止めてやるから安心しろ」

貴「ほんと？」

虹「ああ」

貴「…じゃあ、約束ね」

虹「絶対守るからな」


そう言って、私たちはもう一度キスをした

148→←146

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す